龍宮殿(1) (IKKI COMIX)
1巻もそこそこ不思議世界で面白いのだが、2巻目からのドライブ感は凄すぎる。話が急展開して予想だにしない方向へ。絵もどんどん変化していく。この人はデビュー作『バクネヤング』の時からすでに予測不可能な展開で強引に話を引っ張っていく漫画家さんだが、『龍宮殿』では、予測不可能でいて、しかしまとまりもある。というか、計算されつくしたストーリー、というのかな。1巻を読んでみてダメと感じても、ぜひ2巻を読んでもらいたい。ビックリするから。
バクネヤング (ビッグコミックス)
物凄い情報量と、漫画愛という狂気のみがなせる作業量。
漫画好きなら一度は目を通しておきたい漫画です。
「うわーこんな表現アリなんだ」みたいな、作者の絵に対する信仰心のようなものすら
書き込み全体から感じられます。
ただどうあがいても絶対に売れる事はない作風。
続く者もいない作風。
量産性、生産性とは程遠い作風。
結果作者、松永豊和氏は職業漫画家としては辛酸を舐めるという他無い人生を歩んでいるようですが、
一漫画ファンとして、それは芸術に喰われてしまった間違った道ではなかったかと
こういう素晴らしい作品を目にしてなお、彼に対して問いてみたい気分になります。
おそらくこの方向の生き方で成功したのが作家・西村賢太。
彼と松永豊和を分ける何かがあるとすれば、
結句前者は最後の最後で世の中に対してチャーミングになれたという事だろうかと思う。
松永豊和の人生はまだまだ長いが、恐ろしく険しい崖の前に立ち尽くす彼の背中が、想像の中でただただ痛々しい。
漫画好きなら一度は目を通しておきたい漫画です。
「うわーこんな表現アリなんだ」みたいな、作者の絵に対する信仰心のようなものすら
書き込み全体から感じられます。
ただどうあがいても絶対に売れる事はない作風。
続く者もいない作風。
量産性、生産性とは程遠い作風。
結果作者、松永豊和氏は職業漫画家としては辛酸を舐めるという他無い人生を歩んでいるようですが、
一漫画ファンとして、それは芸術に喰われてしまった間違った道ではなかったかと
こういう素晴らしい作品を目にしてなお、彼に対して問いてみたい気分になります。
おそらくこの方向の生き方で成功したのが作家・西村賢太。
彼と松永豊和を分ける何かがあるとすれば、
結句前者は最後の最後で世の中に対してチャーミングになれたという事だろうかと思う。
松永豊和の人生はまだまだ長いが、恐ろしく険しい崖の前に立ち尽くす彼の背中が、想像の中でただただ痛々しい。