過去、吉川永治の「三国志」を何度、読み返した事か、やがてボロボロになり捨ててしまいましたが電子書籍は劣化が無く、非常にありがたい。
しかも無料で読めるのは最高です。

上の巻だけ買ってしまって、下の巻を買い忘れた。私の不注意。おまけに、先のことを考えたら、ＤＶＤにすれば、よかった。
作品、映像は満足している。

本論じゃないので､何となく気抜けがしてしまった。本論への橋渡しであればと思っていたので､ちょっと残念だった。内容についても覚えていない。

藤原達也、小栗旬の豪華キャスト！2人とも大ファンでありまた、脚本は井上ひさし、演出は蜷川幸雄と、これ以上ない豪華な顔ぶれ！非常にに期待しておりましたが、セリフはよく聞きとれず、期待ほどではなかったと思います。DVDなのでライブの臨場感は味わえないのはしょうがないにしても、3時間21分は長すぎるし途中で飽きてきてしまいました。

めづらしい。鬼謀の士の手品じみた活躍物語ではなく、人間臭い智者が智に溺れる物語。下克上の時代、若い者には上役はみなアホに見え、見込んだ上司には警戒されてしまう時代。家族を大事に、部下を信頼し、親友を得て、自分のアイデアをすすめていくエネルギー、でもどこか智に角張って、結局は、一生の不覚を経て、本当の如水に生まれ変わる。この小説は、この後が、本番なのではないか？人の心理の機微を竹中からやんわりと指摘されて、自分の才能が警戒されるものであることを悟る。藤の花とは、何かということを読む人の数だけ考えさせる作品。