ぼくのおばあちゃん [DVD]
「歴史は繰り返す」ということばがある。
それは大抵、あまりいい文脈では使われない(ために「する」文脈でなら、本当によく使われるなぁ…)。
しかし、家族の絆というものもまた、繰り返される性質のものである。
そしてそれは、大半の人にとっては、かけがえのないものである。
日本国憲法の前文ではないが、これは、「人類普遍の原理」であると言ってもいい。
わたし自身のことをいうと、幼少時の両親の離婚後、5歳のとき、父方の祖父母の養子となったものの、6歳で祖父母とも癌により死去。どちらもまだ50代の若さでした。
今ならちょうど、小学生か中学生の頃に大学生だった先輩方とほぼ同じくらいの年齢です。
でも、子どもから見れば本当に、「おじいちゃん」であり「おばあちゃん」に見えたものでした。
当時を知る人には、私は祖父母、とりわけ祖母に、すごくかわいがられていたと言われています(それが過ぎて母方との縁が完全に切れる羽目になった点については問題があるが、そんなことは追及しても始まらない)。
その後、養護施設で12年ほど過ごしました。
大学合格後すぐ、ひょんなことから、母方との連絡が取れました。
祖父はすでに死んでいましたが、祖母はまだ健在でした(一昨年93歳で大往生しました)。
その母方の祖母の長男、つまり、わたしの伯父(の一人)は、聞くと、かなり優秀な人で、当時司法試験合格者の圧倒的多数を占めていた中央大学法学部の卒業生で、東京で大活躍しているという。
わたしはというと、やっと岡山大学に入り込んだところ。仕事をする必要があったので二部(完全な夜間学部)に進んだのだが、まあ、その伯父ほどの能力があるとはお世辞にも言えない(勝てるのは酒の量ぐらいでしょう)。
それでも、祖母は、出来の良い息子よりも、いささか出来や素行(酒飲みです。19歳で救急車を呼ばれました…苦笑)に問題があっても、孫だからか、ずっとかわいがってくれました。
* なお、これは両者の出身大学のレベルの差ではなく、純粋に伯父とわたしのそれぞれ本人自体の能力差ですので、御了承下さい〜苦笑。
わたし自身は今もって独身ですが、異父妹の一人は結婚していて、娘と息子、つまり、母からすれば孫が2人います。
特に、孫娘に対しては、母は産まれたときからずっとかわいがっていて、わたしがいようものなら(欠席裁判でも相当やられているようですが〜苦笑)、
「**(孫)はおりこうさんじゃなぁ〜、おっちゃん(私…涙)はあんぽんたんじゃ!」とか、
「あのおっさん、ええ年なのに、嫁さんももらわんとセーラームーンやプリキュアばっかりみてなあ、情けなかろうがぁ…」とか、散々ですわ・・・(涙)。
わたしの悪口?を母が言うと、その子はにこにこ笑っているそうです。
孫息子に対しては、さすがに名前を出すのもはばかられているのか、「酒飲みにはなるなよ〜」といつも言っているそうです。
わたしからすれば、悪口の輸入超過以外の何物でもないと思うのだが、まあこれも、歴史は繰り返すということなのでしょう。
最後に、言い忘れてはならないことをもう一つ。
家族だけでなく、身の回りの人たちとのつながりも、本作ではしっかりと描かれています。
そういったところも、本作の見逃せないところ。
主人公の妻は幼馴染のはずなのに、画面に出てくるのはなぜか、中学生の時以降。
商店街の八百屋の主人夫婦の娘でした。
子供のころ遊んでもらった近所のおじさんが、義父となっていたということも最後にはわかるというわけ。
自分の家族のことを思い出しながら、本作を観ていると、なぜだか、ほっとします。
祖父母の思い出のある人は、そう言ったことを思い出しながら、ぜひ、本作をご覧いただきたい。
それは大抵、あまりいい文脈では使われない(ために「する」文脈でなら、本当によく使われるなぁ…)。
しかし、家族の絆というものもまた、繰り返される性質のものである。
そしてそれは、大半の人にとっては、かけがえのないものである。
日本国憲法の前文ではないが、これは、「人類普遍の原理」であると言ってもいい。
わたし自身のことをいうと、幼少時の両親の離婚後、5歳のとき、父方の祖父母の養子となったものの、6歳で祖父母とも癌により死去。どちらもまだ50代の若さでした。
今ならちょうど、小学生か中学生の頃に大学生だった先輩方とほぼ同じくらいの年齢です。
でも、子どもから見れば本当に、「おじいちゃん」であり「おばあちゃん」に見えたものでした。
当時を知る人には、私は祖父母、とりわけ祖母に、すごくかわいがられていたと言われています(それが過ぎて母方との縁が完全に切れる羽目になった点については問題があるが、そんなことは追及しても始まらない)。
その後、養護施設で12年ほど過ごしました。
大学合格後すぐ、ひょんなことから、母方との連絡が取れました。
祖父はすでに死んでいましたが、祖母はまだ健在でした(一昨年93歳で大往生しました)。
その母方の祖母の長男、つまり、わたしの伯父(の一人)は、聞くと、かなり優秀な人で、当時司法試験合格者の圧倒的多数を占めていた中央大学法学部の卒業生で、東京で大活躍しているという。
わたしはというと、やっと岡山大学に入り込んだところ。仕事をする必要があったので二部(完全な夜間学部)に進んだのだが、まあ、その伯父ほどの能力があるとはお世辞にも言えない(勝てるのは酒の量ぐらいでしょう)。
それでも、祖母は、出来の良い息子よりも、いささか出来や素行(酒飲みです。19歳で救急車を呼ばれました…苦笑)に問題があっても、孫だからか、ずっとかわいがってくれました。
* なお、これは両者の出身大学のレベルの差ではなく、純粋に伯父とわたしのそれぞれ本人自体の能力差ですので、御了承下さい〜苦笑。
わたし自身は今もって独身ですが、異父妹の一人は結婚していて、娘と息子、つまり、母からすれば孫が2人います。
特に、孫娘に対しては、母は産まれたときからずっとかわいがっていて、わたしがいようものなら(欠席裁判でも相当やられているようですが〜苦笑)、
「**(孫)はおりこうさんじゃなぁ〜、おっちゃん(私…涙)はあんぽんたんじゃ!」とか、
「あのおっさん、ええ年なのに、嫁さんももらわんとセーラームーンやプリキュアばっかりみてなあ、情けなかろうがぁ…」とか、散々ですわ・・・(涙)。
わたしの悪口?を母が言うと、その子はにこにこ笑っているそうです。
孫息子に対しては、さすがに名前を出すのもはばかられているのか、「酒飲みにはなるなよ〜」といつも言っているそうです。
わたしからすれば、悪口の輸入超過以外の何物でもないと思うのだが、まあこれも、歴史は繰り返すということなのでしょう。
最後に、言い忘れてはならないことをもう一つ。
家族だけでなく、身の回りの人たちとのつながりも、本作ではしっかりと描かれています。
そういったところも、本作の見逃せないところ。
主人公の妻は幼馴染のはずなのに、画面に出てくるのはなぜか、中学生の時以降。
商店街の八百屋の主人夫婦の娘でした。
子供のころ遊んでもらった近所のおじさんが、義父となっていたということも最後にはわかるというわけ。
自分の家族のことを思い出しながら、本作を観ていると、なぜだか、ほっとします。
祖父母の思い出のある人は、そう言ったことを思い出しながら、ぜひ、本作をご覧いただきたい。
マンハッタンラブストーリー Vol.1 [VHS]
Vol.1は1話2話が収録。
1話目だからって遠慮なしにクドカンワールドです!(いい意味で)
池袋WGPや木更津キャッツアイよりマニアネタが減ってるから、今までクドカン作品はあまり理解できなかった・・って人もいいと思いますっ!!
特にクドカン脚本初となる松岡さん(TOKIO)や小泉今日子さんも独特の味で、最初っから笑わせてくれます。今日子さんがこんなにハジけてるのは珍しいかも。。
1話2話にかけては特に松岡晶宏さん、小泉今日子さん、ミッチーこと及川光博さん、クドカン作品常連の森下愛子さんが中心です。
そっから他の出演者もどんどんこの恋愛に絡んでいくから、2話以降もオススメ。
みごとにすれ違ってく、みんなの恋心。それが悲しくも可笑しい(笑)
最近の恋愛ドラマに飽きちゃって、たまにははちゃめちゃな恋愛が見たい人は是非っ。
1話目だからって遠慮なしにクドカンワールドです!(いい意味で)
池袋WGPや木更津キャッツアイよりマニアネタが減ってるから、今までクドカン作品はあまり理解できなかった・・って人もいいと思いますっ!!
特にクドカン脚本初となる松岡さん(TOKIO)や小泉今日子さんも独特の味で、最初っから笑わせてくれます。今日子さんがこんなにハジけてるのは珍しいかも。。
1話2話にかけては特に松岡晶宏さん、小泉今日子さん、ミッチーこと及川光博さん、クドカン作品常連の森下愛子さんが中心です。
そっから他の出演者もどんどんこの恋愛に絡んでいくから、2話以降もオススメ。
みごとにすれ違ってく、みんなの恋心。それが悲しくも可笑しい(笑)
最近の恋愛ドラマに飽きちゃって、たまにははちゃめちゃな恋愛が見たい人は是非っ。
官僚たちの夏 [DVD]
城山三郎原作の硬派なドラマ。
ドラマの発端となる昭和30年といえば、第二次大戦後10年が経ち、ようやく社会も落ち着きを取り戻し始めた頃。ようやく日本が高度経済成長に差し掛かろうとする時代を通産省の視点から興味深く描く。
今でこそ自動車産業や家電など日本の経済発展のシンボルであった産業を当然の如く考えるが、いかに育て海外との競争に耐えうるところまで国家が主導していったか描かれる。また、公害問題、エネルギー政策の転換、東京オリンピック、大坂万博、沖縄返還と、戦後の歴史を振り返る上でも大変興味深いドラマだった。
今もTPP等の問題があるが、当時から国内産業の保護育成と、自由貿易・国際協調の間で日本という国が揺れ動いていたか、また米国は政治的には重要なパートナーではあるが、経済的な面も含めて決して単純な味方でもない、ということが改めてわかる。
主人公、風越のセリフや行動の中で印象に残るのが、弱者を切り捨てないという姿勢だ。切り捨てないで国全体を経済的な繁栄に導くということが、いかに困難なことであるか。それにもかかわらずそれに邁進した風越の姿はとても印象に残る。経済のグローバリズムが結局は本家の米国にも貧富の差をもたらしたように、本当に世界に繁栄をもたらしたかといえば、疑問が残る。
官僚、お役人というと悪いイメージを持たれることも多いが、国民のために尽くす主人公たちには感銘を受けた。また、登場する政治家たちも、もちろん自分達の利権もあるのだろうが、国家・国民のためというものが第一義にあったのだと思う。今の政治家とはスケールも違うが、その根本となる信念がまったく違っていたのだと思う。
尚、山崎豊子の「不毛地帯」は商社の立場で描いたものであり、必ずしも同じ事柄を扱っているわけではないが、同じ時代を経済という側面から描いたという意味で、併せて観る(読む)と興味深いと思う。
ドラマの発端となる昭和30年といえば、第二次大戦後10年が経ち、ようやく社会も落ち着きを取り戻し始めた頃。ようやく日本が高度経済成長に差し掛かろうとする時代を通産省の視点から興味深く描く。
今でこそ自動車産業や家電など日本の経済発展のシンボルであった産業を当然の如く考えるが、いかに育て海外との競争に耐えうるところまで国家が主導していったか描かれる。また、公害問題、エネルギー政策の転換、東京オリンピック、大坂万博、沖縄返還と、戦後の歴史を振り返る上でも大変興味深いドラマだった。
今もTPP等の問題があるが、当時から国内産業の保護育成と、自由貿易・国際協調の間で日本という国が揺れ動いていたか、また米国は政治的には重要なパートナーではあるが、経済的な面も含めて決して単純な味方でもない、ということが改めてわかる。
主人公、風越のセリフや行動の中で印象に残るのが、弱者を切り捨てないという姿勢だ。切り捨てないで国全体を経済的な繁栄に導くということが、いかに困難なことであるか。それにもかかわらずそれに邁進した風越の姿はとても印象に残る。経済のグローバリズムが結局は本家の米国にも貧富の差をもたらしたように、本当に世界に繁栄をもたらしたかといえば、疑問が残る。
官僚、お役人というと悪いイメージを持たれることも多いが、国民のために尽くす主人公たちには感銘を受けた。また、登場する政治家たちも、もちろん自分達の利権もあるのだろうが、国家・国民のためというものが第一義にあったのだと思う。今の政治家とはスケールも違うが、その根本となる信念がまったく違っていたのだと思う。
尚、山崎豊子の「不毛地帯」は商社の立場で描いたものであり、必ずしも同じ事柄を扱っているわけではないが、同じ時代を経済という側面から描いたという意味で、併せて観る(読む)と興味深いと思う。