ミュージシャン谷山浩子さんの大ファンです。作家としてはどうかと心配でしたが杞憂でした。普段は歴史書を読んでいてファンタジーは宮沢賢治以来でしたが、とても面白くて一気に読み終えました。良い作品というのはジャンルを問わず、登場人物が活き活きしてますね。お父さん、ナイスです！脳を柔らかくしたい人、必見です。

前半は某動画サイトをコンセプトにしたような上級者向けの名曲が並び、後半はみんなの歌や新曲ＮＡＮＵＫなど、ディープなファンから初心者まで幅広いファンが楽しめる「魅力満載！充実の内容」となっています。

また、私の特にお気に入りは「浩子さんとＡＱさんのオーディオコメンタリー」と「ボーナストラックのさらに後ろのスペシャルフィルム」で、このオマケだけでもなっとくの森、購入を迷っている方にも自信を持ってお勧めしたいと思います。

ただ、１つ難を言えば「ピアノを弾いている浩子さん」がでてこないこと。これさえあれば、もうひとつ☆を追加して･･･あれっ。

骨太の演奏と甘めの歌詞、そして優しげで頼りなげな声のボーカルのギャップをどう感じるかで評価が別れるような気がするが、わたしはダメだった。

ボーカルが単調で緩急が感じられなかったからだ。多少きつい意見になってしまうが、ボーカル（声）に魅力がないがために、曲は良くともアルバム一枚を聞きとおすのが辛かった。とはいえ、一度だけ聴いて否定的な意見を書くのもどうかと思うのと、曲と演奏自体は好みということがあって何度も聴いた上で感想なのだが・・・。

ボーカルの単調さは場数を踏むことで変化が見えるはずだし緩急もついてくるはずだ。次のアルバムがどうなっているか聴いてみたいが、それまで、このバンドへの興味を持ち続けているという自信はちょっとないような気がする。