これは、我々が親しみをもちやすいホームミュージック風の小曲ばかりを集めた、楽しいアルバムである。
オーケストラの曲もあれば、ピアノの曲もあるし、なじみの深い曲もあれば、「え、こんなの、初めて聴いた」という曲もある。実にバラエティに富んだ内容だ。
そんな中で、とりわけ印象的だったのが、DISC1の「さえずる小鳥」だ。
ポルカ風のリズムに乗って、ソロピッコロが、細かい音符を多用した軽やかなメロディを奏でる。文字通り、小鳥のさえずりのような音楽だ。
CDの解説書に、「この曲は、高度な演奏技術を要する」と書かれていたが、同じ音を、細かいリズムで吹き続けたり、長いスケールを吹いたり。それが、息つく暇もないくらいに続くのだから、納得がいく。
この曲は、まさしく「初めて聴いた曲」だったのだが、カデンツァのような部分も出てくるので、「ピッコロ協奏曲か、これは!?」と思ったのが、正直な感想だ。
他に、「ゆりかごの歌」や、「眠りの精」といった、本来歌入りの曲が、ほぼ原曲どおりにアレンジされており、大満足。メロディに合わせて、思わず歌ってしまうほどである。
「0歳の・・・」なんていう
タイトルがついてるけど、大人だって十分楽しめるゾー!