Four Seasons
Janine Jansenの演奏はアムスとベルリンで4回聴きました。大柄で美しく女豹の雰囲気を漂わせる正にオランダ女性らしい=女性ヴァイオリニストらしくない欧州で人気のあるヴァイオリニストです。
本CDは正に彼女の雰囲気がそのまま音楽になったような野生的で力強い演奏が特徴だと思います。ヴィヴァルディの四季のCDには様々な名盤があるのでしょうが、ストラディバリウスと彼女が導き出す野生的な力強さの演奏に一聴の価値はあると思います。
ただ、私は昨年3月に東京オペラシティで聴いた千住真理子さんの演奏の方が、繊細さを併せ持ちながら人の深み足る精神的な強さを音楽としてより深く表現できていて耳に心に深く染み入りました。
本CDは正に彼女の雰囲気がそのまま音楽になったような野生的で力強い演奏が特徴だと思います。ヴィヴァルディの四季のCDには様々な名盤があるのでしょうが、ストラディバリウスと彼女が導き出す野生的な力強さの演奏に一聴の価値はあると思います。
ただ、私は昨年3月に東京オペラシティで聴いた千住真理子さんの演奏の方が、繊細さを併せ持ちながら人の深み足る精神的な強さを音楽としてより深く表現できていて耳に心に深く染み入りました。
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
不思議な才能だ。あえてゆっくり弾いて「どう?」と試されているような錯覚に陥る。しかもその演奏方法は彼女なりの裏付けがあって、1回聴くたびに、本当は何が言いたかったのだろう、と考えられさせるものなのだ。すべての演奏法があらゆる先達のバイオリニストたちによって試みられ、もう新しいことは何も残っていないと考えられていた21世紀の今、ヤンセンの問いかける意味は新しい。こういう試行がないとクラシックは伝統芸能として消えていく運命にある。シュタットフェルトのゴールドベルクを評価する人向け、ではある。
Bach Concertos
Johann Sebastian Bach
Janine Jansen Bach Concertos
2013年録音
Violin Concerto No.2 in E, BWV 1042
Violin Concerto No.1 in A minor, BWV 1041
Concerto for Violin and Oboe in C minor, BWV 1060
Sonata for Violin and Harpsichord No.3 in E, BWV 1016
Sonata for Violin and Harpsichord No.4 in C Minor, BWV 1017
Janine Jansen & Friends
Janine Jansen, violin
Ramon Ortega Quero, oboe
Jan Jansen, harpsichord
Boris Brovtsyn, Cindy Albracht, Frederik Paulsson, Julia-Maria Kretz, Tijmen Huisingh, Monika Urbonaite, violin
Nimrod Guez, Pauline Sachse, viola
Maarten Jansen, cello
Rick Stotijn, double bass
ヒストリカリー・インフォームド・パフォーマンス vs. モダン奏法
独奏者 Janine(オランダ語でヤニーヌと発音しないんか)の速弾き、ふっと力を抜いて音を弱める音を伸ばさないクセ(Track1 5'07 など)、弱めのヴィブラート、美しい音色(ストラジバリ)。
オーディオマニアを楽しませるであろう独奏ヴァイオリン、および、アンサンブル。
ただし、1曲目のホ長調、第1楽章2分の2拍子は、主題の「ホ調でミ、ソ、シ」が少ししつこく聞こえる。なぜか? この第1楽章は展開部を持つ三部形式であるが、ヤニーヌは、「第1部〜第2部(展開部、嬰ハ短調)〜第3部(第1部の完全な反復)」で曲想の流れと変化に強くこだわらなかったからか・・・。そこは、芸が細かいムローヴァのほうが良い。
・ソナタについて
私は、バッハの「ソナタ」を聴く時、チェンバロの右手と左手と独奏ヴァイオリンの三つの音のバランスを聴くのだが、ヤンセンのそれは、うまくいっている。「ソナタ」は、ヤンセンほうが、ムローヴァより良い。Jan Jansen, harpsichord は、ヤニーヌの父親らしいが、ヤニーヌの技巧に、ついて行っている。名手だ。
Janine Jansen Bach Concertos
2013年録音
Violin Concerto No.2 in E, BWV 1042
Violin Concerto No.1 in A minor, BWV 1041
Concerto for Violin and Oboe in C minor, BWV 1060
Sonata for Violin and Harpsichord No.3 in E, BWV 1016
Sonata for Violin and Harpsichord No.4 in C Minor, BWV 1017
Janine Jansen & Friends
Janine Jansen, violin
Ramon Ortega Quero, oboe
Jan Jansen, harpsichord
Boris Brovtsyn, Cindy Albracht, Frederik Paulsson, Julia-Maria Kretz, Tijmen Huisingh, Monika Urbonaite, violin
Nimrod Guez, Pauline Sachse, viola
Maarten Jansen, cello
Rick Stotijn, double bass
ヒストリカリー・インフォームド・パフォーマンス vs. モダン奏法
独奏者 Janine(オランダ語でヤニーヌと発音しないんか)の速弾き、ふっと力を抜いて音を弱める音を伸ばさないクセ(Track1 5'07 など)、弱めのヴィブラート、美しい音色(ストラジバリ)。
オーディオマニアを楽しませるであろう独奏ヴァイオリン、および、アンサンブル。
ただし、1曲目のホ長調、第1楽章2分の2拍子は、主題の「ホ調でミ、ソ、シ」が少ししつこく聞こえる。なぜか? この第1楽章は展開部を持つ三部形式であるが、ヤニーヌは、「第1部〜第2部(展開部、嬰ハ短調)〜第3部(第1部の完全な反復)」で曲想の流れと変化に強くこだわらなかったからか・・・。そこは、芸が細かいムローヴァのほうが良い。
・ソナタについて
私は、バッハの「ソナタ」を聴く時、チェンバロの右手と左手と独奏ヴァイオリンの三つの音のバランスを聴くのだが、ヤンセンのそれは、うまくいっている。「ソナタ」は、ヤンセンほうが、ムローヴァより良い。Jan Jansen, harpsichord は、ヤニーヌの父親らしいが、ヤニーヌの技巧に、ついて行っている。名手だ。