三島由紀夫の来た夏
三島由紀夫への片思いから出発したこの作品には”DISTANCE/距離”というキーワードが思い浮かぶ。
これには、心と心の距離、遠い近いという具体的な距離もある。
東京-下田間を直通で結ぶ『伊豆号』が開通した昭和39年に三島さん(筆者はこう呼ぶ)は下田の常連となった。
文学者の面影などみじんもなく、粋に街角を闊歩する素顔の三島さんに多くの町の人たちが接したとか。
その町の人のうちの一人である筆者と三島さんとの出会いは、”距離”が重要な意味を持ち、第一章に述べられている。
『遊びにいらっしゃい』と、滞在先のホテルに誘った三島さんにとうとう再会できなかった私(筆者)との距離は出会いから40年以上たったいまではどのくらい縮まったのだろうか?
今度、下田を訪れる時にぜひ聞いてみたい。
この作品を読んだ桑田佳祐さんは熱烈な想いを筆者へ宛てたそうである。
これには、心と心の距離、遠い近いという具体的な距離もある。
東京-下田間を直通で結ぶ『伊豆号』が開通した昭和39年に三島さん(筆者はこう呼ぶ)は下田の常連となった。
文学者の面影などみじんもなく、粋に街角を闊歩する素顔の三島さんに多くの町の人たちが接したとか。
その町の人のうちの一人である筆者と三島さんとの出会いは、”距離”が重要な意味を持ち、第一章に述べられている。
『遊びにいらっしゃい』と、滞在先のホテルに誘った三島さんにとうとう再会できなかった私(筆者)との距離は出会いから40年以上たったいまではどのくらい縮まったのだろうか?
今度、下田を訪れる時にぜひ聞いてみたい。
この作品を読んだ桑田佳祐さんは熱烈な想いを筆者へ宛てたそうである。
葉桜が来た夏〈4〉ノクターン (電撃文庫)
監視付きのプールでパチャパチャ遊んでいた子が、いきなり海や川に放り出された感じ。物語を最終的に収束させる役割の石が盤面から取り除かれたおかげで、良い意味で不安定感が出て物語が動き出した感じがする。3巻までは長い時間をかけた布石だったみたい。でも、いつでも引き返せる手を残すのが如才ない感じもして、何となくスッキリしない。
前巻で登場した水無瀬王寺が率いるグループが表立って動き始めるわけだが、最後に学が彼の正体に気付く決め手となる行動の結果、彼の性格が、知らない奴に対しては残酷にふるまえるけれど知っている奴には冷徹になれないという不覚悟の人物、に書き替ってしまった。一高校生であり情報源が限られている学に、彼の正体を気付かせる方法が限られていたために起きたことの様に見受けられるが、これがぬるい結末を招くことにならないことを願いたい。
前巻で登場した水無瀬王寺が率いるグループが表立って動き始めるわけだが、最後に学が彼の正体に気付く決め手となる行動の結果、彼の性格が、知らない奴に対しては残酷にふるまえるけれど知っている奴には冷徹になれないという不覚悟の人物、に書き替ってしまった。一高校生であり情報源が限られている学に、彼の正体を気付かせる方法が限られていたために起きたことの様に見受けられるが、これがぬるい結末を招くことにならないことを願いたい。
夏が来た!
元気印美里を代表する、ポシティブな一曲で、大好きな曲です。何か、この歌詞を聴くと、甘酸っぱい夏のことを思い出してしまうんですよね。
当時、この曲を聴いて、同じ思いをした人も多いのではないでしょうか。
「マイリボルーション」のようにヒットしたわけではありませんが、当時の記憶を思い出させてくれるという意味で、いつまでも心に残る隠れた名曲だと思います。
当時、この曲を聴いて、同じ思いをした人も多いのではないでしょうか。
「マイリボルーション」のようにヒットしたわけではありませんが、当時の記憶を思い出させてくれるという意味で、いつまでも心に残る隠れた名曲だと思います。
夏が来た
コンサートに行ったほどのキャンディーズファンなら、皆さん知っていると思いますが、
彼女たちの音楽性はアイドルポップというよりも、ロックやR&B、洋楽ポップに向いていました。
このアルバムは、ムーンライダースが味付けをしているので、ボーカルの声質が変わればJPOPらしく聞こえてくると思います。
キャンディーズのアルバムの中では私が一番好きなアルバムで、高校生のころは解散後もずっと聞いていました。
自宅にLPレコードはあるのですが、単身赴任先でふと聞いてみたくなり、思わずポチりました。
最高です。
彼女たちの音楽性はアイドルポップというよりも、ロックやR&B、洋楽ポップに向いていました。
このアルバムは、ムーンライダースが味付けをしているので、ボーカルの声質が変わればJPOPらしく聞こえてくると思います。
キャンディーズのアルバムの中では私が一番好きなアルバムで、高校生のころは解散後もずっと聞いていました。
自宅にLPレコードはあるのですが、単身赴任先でふと聞いてみたくなり、思わずポチりました。
最高です。
葉桜が来た夏〈5〉オラトリオ (電撃文庫)
万全の準備を整え着々と侵攻に備え挑発行動を加速する水車小屋、暴発寸前のアポストリと深慮過ぎて何もできない味方勢力。異なるベクトルの味方たちに同じ方向を向かせ、行動を起こさせるために率先して動きだす学と、それについて行く葉桜。
新しい関係を築き始めた世代の行動力は、旧世代の謀略を打ち砕くことができるのか。
20年という歳月は誰の下にも等しく流れていたのだな、と実感する。一方が戦訓を基に対策を進めるのならば、当然もう一方も同じことをしているわけで…自分たちだけが賢いと思っているようじゃ、情報組織として失格というわけですな。
今回、外国勢力の影がちらりと見えたり見えなかったりしたけれど、今後もその辺のかじ取りは難しそう。シギとハマグリが争っているうちに漁師が不意に現れるなんてことが、これからなければ良いのですけどね。
新しい関係を築き始めた世代の行動力は、旧世代の謀略を打ち砕くことができるのか。
20年という歳月は誰の下にも等しく流れていたのだな、と実感する。一方が戦訓を基に対策を進めるのならば、当然もう一方も同じことをしているわけで…自分たちだけが賢いと思っているようじゃ、情報組織として失格というわけですな。
今回、外国勢力の影がちらりと見えたり見えなかったりしたけれど、今後もその辺のかじ取りは難しそう。シギとハマグリが争っているうちに漁師が不意に現れるなんてことが、これからなければ良いのですけどね。