トリノ五輪の旗を持って入場してきたソフィア・ローレンの若い頃と少しも変わらない容姿に驚き、近いうちに「ひまわり」のDVDをと思い、先日やっと購入して観ることができた。
一言でいってやはり、名作ですね〜。
序盤の、ローレンとマストロヤンニ扮する若々しい陽気な
イタリアの恋人そしてすぐに夫婦となった二人が、戦争で引き裂かれ、夫は
ロシアから帰ってこない。生きていることを確信し
ロシアに足を運び必死に夫を捜すローレン。遂に夫は見つかるが
ロシア娘と家庭を持ち子供までいるという信じたくない現実。
イタリアに帰ったローレンを訪れるマストロヤンニ。蒼い稲妻の光がマストロヤンニの顔を何回か浮かび上がらせる真っ暗な夜、ローレンの部屋で話す彼に聞こえていた赤ん坊の泣き声。すべてを悟り
ロシアに帰る彼をミラノ駅で見送るローレン、その頬を涙が伝う。
この映画の前半の陽気さ明るさと後半の苦痛と暗黒、というコンストラクト。ヴィットリオ・デ・シーカ監督は本当に名監督だと思う。ローレンとマストロヤンニ、特にローレンの演技が凄い。文句の付けようのない名画を久々にみれました。感動。