今回はかなり前作からインターバルが開いたので、もうCDリリースは無いのかと諦めかけていたのでリリースされ彼女の歌声が聴ける事でもう満足してしまっています。これからもずっと音楽活動を続けていってほしい。至福の音

デビュー間もない、無垢な美少女のさまざまなようすが美しい写真になっています。
原田知世の鮮烈な印象がもっとも表現されているのが、山梨県でロケをした乗馬のシーン。クラッシックバレエのトレーニングで鍛えられた、すんなりと細いけれど毅い手足がまっすぐで、非常に美しいです。浴衣で森の中の大木にもたれかかる大人びた表情もすばらしいです。
少年の中にある処女性といえばいいのか、少女の中の少年--凛然とした気品、強い意志、そして穢れを嫌う清らかさ。
それらをうまく写真に固定しています。
ニューヨークのバレエスタジオで無心に舞うモノクロ写真、誕生日を迎えた振袖姿で微笑む写真。
「こんにちは！　わたし、原田知世です。日本の少女です」というキャプションがこの上なく自然です。
とてつもなく懐かしい、永遠の少女が封じ込められています。

ライブ映像とドラマ仕立ての映像が交互に織り交ぜられています
原田さんは元気いっぱいという感じではないですよね
これもしっとりしとした魅力・・・
軽やかでしなやかな魅力がライブ映像から垣間見えます。
水をたっぷり含んだ小さな菫のお花のような人ですよね

時をかける少女でいちやく国民的アイドルになった知世さんのファーストツアーの写真集です。

ステージで小さな体をいっぱいに使い、所狭しと走り、歌い、踊っているいきいきとした写真に当時を思い出しました。

クラッシクバレエで鍛えられた美しい姿勢は、どの瞬間を切り取ってもそのまま絵になります。
姉、貴和子さんともども、出身地長崎で日曜カメラマンたちのモデルとしても小さいころから被写体経験をつんでいますから、カメラに対する無防備なまでの自然さにとてもひかれます。

ステージからバックヤードに戻った、舞台衣装とメイクのままの知世さんが大任を果たしてホッとひと息ついた、その表情がなんともキュートで、写真集最後の知世さんの笑顔が自分の中のベストショットになりました。

アンコールも含めて全14曲・1時間20分の とてもぜいたくなコンサート、ありがとうございました。
なんとも言えない安らぎを感じています。

随所に挿まれるイメージ映像も、ライブの雰囲気を壊すことはありません。
ステージもカメラ・ワークも映像構成もよく、単なるライブDVDではなく、映画の仕上がりです。

アコースティックに重きを置いた５人のバンドが奏でるメロディーにのせて、やさしくささやかれる歌声が、静かにじわりと癒してくれます。

『eyja』以外からも、『I could be free』以降の代表曲を、2010年バージョンで聴くことができたのもうれしかったです。
『music & me』で驚かされた『時をかける少女』をアンコールに選ばれたのは絶妙ですね。
とても感慨深い余韻に包まれています。

「完全収録」ということでしたが、曲だけを完全収録したのでしょうか。
朗読やトークは収録されておらず、ちょっと残念です。
せっかくの２枚組なので、ほかでのライブやPVはカットして、コンサートの全てを収録して欲しいような気もしました。

初回限定盤は、デジパック・スリーブのケースです。
シンプルかつ落ち着いたデザインと、贅沢なエンボス加工で、DVDというよりは、一冊の本のようです。
手にするヨロコビも感じています。

　追伸

iPodでも安らぎたいので、ぜひCDのリリースも、よろしくお願いいたします。