音楽(秘)講座 (新潮文庫)
ジャズ界の風雲児(いや音楽会の風雲児といったほうがいいのかな?)山下洋輔さんが、茂木大輔さん(オーボエ奏者ですが、
近年は指揮者として活動されています)、仙波清彦さん(パーカッショニスト、邦楽囃子方 仙波流家元)、徳丸吉彦さん(音楽学研究科)
の3名をゲストに迎えた対談集です。
各人の肩書を見ると、これは凄い他流試合で、果たして対談になるのかな?と思いますが、ゲストの3名は、
いずれもジャズにかなり興味を持っておられますし、そのうえ、山下さんが、他ジャンルの音楽にかなり理解があるので、
対談は思いのほかはずみます。また、対談は、親しみやすい口調で語られていますが、その内容はかなり専門的で、
理解するのにかなり難しいことも含まれています。
茂木さんは、その出発点からして、ジャズへ進むのか、クラシックに進むのか迷われたくらいですから、
ジャズに関しても相当深い関心をもっておられます。その他、シャルル・デュトアを始めとする指揮者の印象、
クラシックジャズ 音楽史巨匠のアナロジー 等を面白く読ませてもらいました。
仙波さんとの対談では、日本の音楽にはサステインがない、歌舞伎の囃子方は昔武士がやっていた、
音楽交流は国ではなく人とやりたい、そして、徳丸さんとの対談では、ウレイのツボ、宮内庁の音楽隊が国賓をもてなし、
洋楽を演奏する際も、雅楽の衣装で演奏するべし、などの指摘が記憶に残りました。
なお、本書は、13年前の単行本を文庫化したものですが、短いながらも4者のその後の行動、仕事が追加されています。
近年は指揮者として活動されています)、仙波清彦さん(パーカッショニスト、邦楽囃子方 仙波流家元)、徳丸吉彦さん(音楽学研究科)
の3名をゲストに迎えた対談集です。
各人の肩書を見ると、これは凄い他流試合で、果たして対談になるのかな?と思いますが、ゲストの3名は、
いずれもジャズにかなり興味を持っておられますし、そのうえ、山下さんが、他ジャンルの音楽にかなり理解があるので、
対談は思いのほかはずみます。また、対談は、親しみやすい口調で語られていますが、その内容はかなり専門的で、
理解するのにかなり難しいことも含まれています。
茂木さんは、その出発点からして、ジャズへ進むのか、クラシックに進むのか迷われたくらいですから、
ジャズに関しても相当深い関心をもっておられます。その他、シャルル・デュトアを始めとする指揮者の印象、
クラシックジャズ 音楽史巨匠のアナロジー 等を面白く読ませてもらいました。
仙波さんとの対談では、日本の音楽にはサステインがない、歌舞伎の囃子方は昔武士がやっていた、
音楽交流は国ではなく人とやりたい、そして、徳丸さんとの対談では、ウレイのツボ、宮内庁の音楽隊が国賓をもてなし、
洋楽を演奏する際も、雅楽の衣装で演奏するべし、などの指摘が記憶に残りました。
なお、本書は、13年前の単行本を文庫化したものですが、短いながらも4者のその後の行動、仕事が追加されています。