三波春夫さんは世界有数の歌手であると思います。その声と節回し、歌う題材。どれをとっても素晴らしい。
自分で買った中ではLP時代の記念リサイタルを収録した放浪芸の天地がベストアイテムなのですが、こうしたある意味企画盤ではなく、大衆に愛された三波さんを大観できる音源があって良い。このCD3枚組みは、それにある程度こたえるものだと思います。
1枚目のヒット曲集、2枚目の長編歌謡浪曲集も聴きものですが、最高なのは文字通りの浪曲師三波春夫をまるごとおさめた3枚目でしょうか。ラストの神崎与五郎東下りの一節は、三波さんだけでなく数多くの浪曲師や音頭取りが自分のレパートリーにしてきた日本人の財産ともいえるものだと思いますが、三波さんの朗々とした、しかし浪曲師としての筋を押さえたしゃがれ声っぷりが美しい。
それにしても三波さんすごい。神崎東下りとルパン音頭が同居して、どっちも最高だと思える歌手がどれほどいるでしょうか。

切り絵風の非常に可愛らしい絵柄。
しかし、非常にお下品な内容。そこに嫌気がさして観るのを止めれば不快なだけのただ時間を無駄にしただけの作品になるでしょう。
しかし、観終わってみると子供達に悪影響だからと我が子をほったらかしにして“カナダの低俗なお笑い芸人2人”を攻撃する親たち、人種差別などなどいろいろ考えさせられるテーマを持っています。段々とエスカレートしていく親たち、しまいには戦争へ突入！していく姿はなかなか怖いです。そして戦争の悲惨さもきちんと描いてます。

ミュージカル仕立てで楽しい作品でもあり、歌も口ずさみたくなるから困ります(^_^;)。
無理には勧めない、しかし、お下品でお馬鹿でスマートな一見の価値ありな作品です。

コボちゃんの無邪気さがとてもかわいい。お兄ちゃんになってずいぶんしっかりした様だ。4

千原ジュニアさんの40歳誕生日を記念して、様々なゲストとのからみが楽しめます。
実際に「STAGE」で披露されるものや、公開前に収録された「VTR」が会場で流されるものの二種類で構成されています。
（「VTR」の漫画家さん達のコーナーでは、コメントはなく記念イラストがそれぞれ流れていくものでした。）

このLIVEではサプライズゲストとして明石家さんまさんが登場しており、ジュニアさんとさんまさんは30分程度のトークを披露されていますが、
それは収録されていません。

収録されていないのは残念ですが、それ以外にも千原ジュニアさんにぴったりとされる落語が披露されたり、昔の自分と大喜利勝負を行ったり、
通常のバラエティDVDに比べて、内容の密度は濃く、全体として十分楽しめるものだと思いますので是非オススメします。