マーク・ノップラーの当時としては3年ぶりの新作。
この作品は2枚組の全20曲、1曲を除いて全てマーク・ノップラーが書いているというのだがら創作意欲まだまだ旺盛だ。
ケルト系からフォーク、ブルース、ロック、ポピュラーまで本人のお気に入りサウンドをたっぷりと味わえる作品で、そのクォリティーも高いし、演奏も完璧。
ディラン風の曲があったのにはちょっとニンマリというか、今やちょっと音楽の方向性が似てきているのかな。
録音に関してはジャケットの写真で録音機材にアナログテープが出ているところから察すると今や死語に近いアナログ録音か？
はっきりとは分からないが、音が分厚い感じがするのはその御蔭か？
まあ時代とは無縁の音楽とは思うが、これだけの作品は過去にダイアー・ストレイツを聴いていた人達や知らない若い世代にももっと聞いて欲しいと思うんだが無理かなあ。

弦楽器やケルトのバンドから、ルイジアナの必殺スライドギタリスト（サニー・ランドレス）まで、幅広いバックを従えて、渋いギターがロンドンの街に鳴り響く。最高！

アイルランドの超一級のア−ティスト達を前にエレキを弾く姿が胸に染みます。
私はロックはあまり聴きませんが彼の音楽にはたくさんの要素が詰まっています。
ギタリストを超えた音楽家としての才能を深く感じます。
まるでその人の人生を表現しているかのような曲や音。
これからもずっと応援していきたいギタリストの1人です。
エレキを指で弾く技術、まるでコンプレッサ−がかかっているかのような音は
大変素晴らしいです。
なかなか日本ではこの手のDVDは見られないのである意味貴重です。

この人は変幻自在、歳をとったから枯れた音楽になるというわけでは毛頭なく、
けっこうバラエティーでポップなニューアルバムですな。
ダイアーストレイツの頃からそうだったが、ラブオーバーゴルードのような重々な
アルバムの後にマネーフォーナッシングを大ヒットさせたりする。
このアルバムはアルバム「ブラザースインアームス」のようにポップとヘビーを
両立させた良アルバムであると感じる。
個人的にはダイアーストレイツナンバーをアコでリメイクして欲しいな。

予想とおりに素晴らしい作品です
大人のロックって感じで、どんな場面でも合います！