Wolf Children [Blu-ray] [Import]
このDVDを見て、父親である私は「子ども達のために、そして、妻のために生きるんだ!」という勇気
をもらいました。
我が家には、元気で友達と外で遊ぶのが大好きな5年生の長女と、自宅から車で4時間かかり、花が暮ら
していたような山の麓(ふもと)にある“遠く離れた施設”で暮らす、自閉症で3年生の次女がいます。
次女は、春休み、GW、夏休み、冬休みといった、長期間の休暇の時に自宅に戻ってきます。
私達家族も、そして次女本人も、「お互いに逢えること」を、すごく楽しみにしています。
このDVDを見て、
・元気一杯公園を駆け回る長女。
・言葉を話すことも理解することもできず、ずっと家でDVDを見ていた次女
・そして、次女に愛情を注ぎ、療育に精一杯頑張り、そして疲れて果ててしまった妻のこと
を思い出しました。
次女は今からおそよ3年前の、小学校1年生になったばかりのGWに、施設に預けました。
重度の自閉症で、言葉が一切通じず、妻が療育に疲れ果て入院してしまったため、苦渋の決断で、車で
4時間ほどかかる遠方の施設に預けました。
初めて預けた時の、次女の不安そうな顔と、涙が止まらない妻の顔は、今でもはっきりと覚えています。
この映画は、先日TVのDVDの紹介で、初めて知りました。
夫を失った母親の花が、たった一人で、二人の子どもを育てていく。
それだけでも大変なのに、子供達は、時におおかみになってしまう。
そこで花は、都会暮らしをやめ、田舎で生活を始めていく。
雪が小学校に入るころから、子供達の自我が芽生え始めていく。
いつしか内気だった雨の方が、男らしさ、おおかみらしさが現れる。
この「花の苦労する姿」を見ていて、妻が次女に追われる日々を送っていたのを、思い出しました。
どんなに私達夫婦が努力しても、全く理解することが出来ない次女。
言葉を話すことが出来ず、何がしたいのか、どうして欲しいのか、私達に伝えることが出来ない次女。
そして、目を離すと、いつも部屋の中はグチャグチャ・・・(泥棒が入ったみたい)
めげずに自閉症の次女に愛情を注ぎ、次女のために妻は頑張っていたのですが、限界を超えてしまい入院。
次女の施設行きは、まさに私達家族にとって、苦渋の選択でした。
施設に入ってからもうすぐ3年。来年からは、養護学校の4年生になります。
自閉症児達を多く育ててきた施設の方々の熱心な療育と、親身で障害児の目線で療育を行ってくれる養護
学校の先生方のおかげで、1年生になっても取れなかったオムツがわずか1か月でとれ、手づかみで偏食
の激しかった食事も、お箸を上手に使って、何でも食べられるようになりました。
驚いたことに、3年生になってから、ひらがなとカタカナの読み書きが、出来るようになったのです!
今までは、クレーンと言って、私達の手をつかみ、欲しいもの・行きたいところに手を引っ張っていくこと
しか出来なかった次女が、今では紙に
「といざらすに いく」
「せぶんいれぶんに いく」
「おうちに いく」
と、すっごく強い筆圧で書いて、もってきます。(笑)
このため、以前は全く取れなかった「意思の疎通」をはかることが出来るようになりました。
これは、私達にとっては想定外のことで、以前は行くところ・行けるところがなく、休みの日は何をしてよい
か困っていたのですが、今ではファミリーレストランにも、そしてカラオケにもいけるようになりました。
妻も体調を取り戻し、現在は元気に家事と、そして長女に勉強やピアノを教えたり、充実した日々を送れる
ようにまでなりました。
この前の正月にも、次女は我が家に戻ってきて、存分に妻に甘え、色んなところに遊びに行き、生き生きと
していました。
ですが、休みが終わると同時に、施設に帰る必要があります。
次女は、高速道路に乗ると、車が向かう方向で「施設に戻ること」が分かるようで、神妙な面持ちになります。
4時間をかけて、ようやく施設の駐車場につくと、その途端真っ赤な顔をして、泣き出します。
それを見ると、妻ももらい泣きしてしまうのです。
その後次女は、施設の階段を上るとこちらを振り向きもせず、自分の部屋に、走って行ってしまいます。
休みの終わりは、いつもこの繰り返しでした。
先日、児童相談所から「自宅から数分のところの施設に空きが出来た。4月から、こちらに移らないか?」と
いう連絡が来ました。
妻と次女に相談したところ、「だったら私、もう一度頑張るから、もう一度一緒に暮らさない?」とのこと。
近所の新しい施設は、自宅から近いので、毎週会うことが出来ます。
現在の施設は、大自然に囲まれ、優しい方々の療育を受けられ、次女もその暮らしになれています。
近所の施設は、都会の中のビルで、だいぶ環境が変わります。
次女が、その環境になれることができるだろうか、とても心配です。
また、自宅に戻って来る場合も、日々の養護学校への送迎や、日々の自宅での療育、そして妻の体調がまた
崩れてしまったら、どうしようなど、不安な点も多くあります。
なので、私自身、相当迷っていました。
そんな時にこのDVDを見て、とても勇気をもらいました。
彼が突然亡くなり、若く母親としてはまだ幼い花が、大自然の中で、たった一人で誰の力も借りずに、時に
おおかみになってしまう子ども達を、一生懸命育てる姿を見て。
4月から、また家族4人での、にぎやかな生活が始まります。
次女は、本当にかわいい、3年生の女の子です。
ですが、まだまだ上手に話すことも、自分のやりたいことを伝えることも出来ないのです。
「ガラス細工」のようにこわれやすい、とても繊細な女の子です。
花が雪と雨のために生きたように、私も自閉症の次女と長女、そして妻のために生きよう!!
そう思わせてくれた、とても清々しい映画でした。
をもらいました。
我が家には、元気で友達と外で遊ぶのが大好きな5年生の長女と、自宅から車で4時間かかり、花が暮ら
していたような山の麓(ふもと)にある“遠く離れた施設”で暮らす、自閉症で3年生の次女がいます。
次女は、春休み、GW、夏休み、冬休みといった、長期間の休暇の時に自宅に戻ってきます。
私達家族も、そして次女本人も、「お互いに逢えること」を、すごく楽しみにしています。
このDVDを見て、
・元気一杯公園を駆け回る長女。
・言葉を話すことも理解することもできず、ずっと家でDVDを見ていた次女
・そして、次女に愛情を注ぎ、療育に精一杯頑張り、そして疲れて果ててしまった妻のこと
を思い出しました。
次女は今からおそよ3年前の、小学校1年生になったばかりのGWに、施設に預けました。
重度の自閉症で、言葉が一切通じず、妻が療育に疲れ果て入院してしまったため、苦渋の決断で、車で
4時間ほどかかる遠方の施設に預けました。
初めて預けた時の、次女の不安そうな顔と、涙が止まらない妻の顔は、今でもはっきりと覚えています。
この映画は、先日TVのDVDの紹介で、初めて知りました。
夫を失った母親の花が、たった一人で、二人の子どもを育てていく。
それだけでも大変なのに、子供達は、時におおかみになってしまう。
そこで花は、都会暮らしをやめ、田舎で生活を始めていく。
雪が小学校に入るころから、子供達の自我が芽生え始めていく。
いつしか内気だった雨の方が、男らしさ、おおかみらしさが現れる。
この「花の苦労する姿」を見ていて、妻が次女に追われる日々を送っていたのを、思い出しました。
どんなに私達夫婦が努力しても、全く理解することが出来ない次女。
言葉を話すことが出来ず、何がしたいのか、どうして欲しいのか、私達に伝えることが出来ない次女。
そして、目を離すと、いつも部屋の中はグチャグチャ・・・(泥棒が入ったみたい)
めげずに自閉症の次女に愛情を注ぎ、次女のために妻は頑張っていたのですが、限界を超えてしまい入院。
次女の施設行きは、まさに私達家族にとって、苦渋の選択でした。
施設に入ってからもうすぐ3年。来年からは、養護学校の4年生になります。
自閉症児達を多く育ててきた施設の方々の熱心な療育と、親身で障害児の目線で療育を行ってくれる養護
学校の先生方のおかげで、1年生になっても取れなかったオムツがわずか1か月でとれ、手づかみで偏食
の激しかった食事も、お箸を上手に使って、何でも食べられるようになりました。
驚いたことに、3年生になってから、ひらがなとカタカナの読み書きが、出来るようになったのです!
今までは、クレーンと言って、私達の手をつかみ、欲しいもの・行きたいところに手を引っ張っていくこと
しか出来なかった次女が、今では紙に
「といざらすに いく」
「せぶんいれぶんに いく」
「おうちに いく」
と、すっごく強い筆圧で書いて、もってきます。(笑)
このため、以前は全く取れなかった「意思の疎通」をはかることが出来るようになりました。
これは、私達にとっては想定外のことで、以前は行くところ・行けるところがなく、休みの日は何をしてよい
か困っていたのですが、今ではファミリーレストランにも、そしてカラオケにもいけるようになりました。
妻も体調を取り戻し、現在は元気に家事と、そして長女に勉強やピアノを教えたり、充実した日々を送れる
ようにまでなりました。
この前の正月にも、次女は我が家に戻ってきて、存分に妻に甘え、色んなところに遊びに行き、生き生きと
していました。
ですが、休みが終わると同時に、施設に帰る必要があります。
次女は、高速道路に乗ると、車が向かう方向で「施設に戻ること」が分かるようで、神妙な面持ちになります。
4時間をかけて、ようやく施設の駐車場につくと、その途端真っ赤な顔をして、泣き出します。
それを見ると、妻ももらい泣きしてしまうのです。
その後次女は、施設の階段を上るとこちらを振り向きもせず、自分の部屋に、走って行ってしまいます。
休みの終わりは、いつもこの繰り返しでした。
先日、児童相談所から「自宅から数分のところの施設に空きが出来た。4月から、こちらに移らないか?」と
いう連絡が来ました。
妻と次女に相談したところ、「だったら私、もう一度頑張るから、もう一度一緒に暮らさない?」とのこと。
近所の新しい施設は、自宅から近いので、毎週会うことが出来ます。
現在の施設は、大自然に囲まれ、優しい方々の療育を受けられ、次女もその暮らしになれています。
近所の施設は、都会の中のビルで、だいぶ環境が変わります。
次女が、その環境になれることができるだろうか、とても心配です。
また、自宅に戻って来る場合も、日々の養護学校への送迎や、日々の自宅での療育、そして妻の体調がまた
崩れてしまったら、どうしようなど、不安な点も多くあります。
なので、私自身、相当迷っていました。
そんな時にこのDVDを見て、とても勇気をもらいました。
彼が突然亡くなり、若く母親としてはまだ幼い花が、大自然の中で、たった一人で誰の力も借りずに、時に
おおかみになってしまう子ども達を、一生懸命育てる姿を見て。
4月から、また家族4人での、にぎやかな生活が始まります。
次女は、本当にかわいい、3年生の女の子です。
ですが、まだまだ上手に話すことも、自分のやりたいことを伝えることも出来ないのです。
「ガラス細工」のようにこわれやすい、とても繊細な女の子です。
花が雪と雨のために生きたように、私も自閉症の次女と長女、そして妻のために生きよう!!
そう思わせてくれた、とても清々しい映画でした。