地球戦争 1 (ビッグ コミックス)
19世紀末のロンドン、阿漕な孤児収容施設の院長にこき使われながら、生来の機転を見せる「オリバー」。
売り上げの着服を仲間の嫉妬心から院長に知られ、仕置・監禁を受ける。
彼を慕う年少の「ぼうや」の手で脱出すると表では巨大な三脚の機械が街を破壊し、人を捕獲していた…。
「月刊!スピリッツ」連載。
人口に膾炙した19世紀の2大文学を絶妙にブレンドしながら、主人公の孤児オリバーが逃避行中にであった貴族階級の娘、「アリス」とのボーイ・ミーツ・ガール物も加え、人間の醜さと共に崇高さも描いた素晴らしい導入部を見せてくれます。
ユーモアよりハードな描写が多くなっていますが、聡明で凛とした少年少女達を描く小原氏のエヴァー・グリーンな筆致も健在。
正体不明の侵略者、謎の多い「ぼうや」等の伏線と共に業腹ながら印象的なキャラ、院長もフェイドアウトせずに「漂流教室」の関谷や「宇宙家族ロビンソン」のDr.スミスの様な活躍を今後も見せてくれるのでしょうか。
まだまだ面白くなりそうです。
少年少女を主役としたレトロ風SF冒険物がお好きな方には文句無しにお薦め致します。
売り上げの着服を仲間の嫉妬心から院長に知られ、仕置・監禁を受ける。
彼を慕う年少の「ぼうや」の手で脱出すると表では巨大な三脚の機械が街を破壊し、人を捕獲していた…。
「月刊!スピリッツ」連載。
人口に膾炙した19世紀の2大文学を絶妙にブレンドしながら、主人公の孤児オリバーが逃避行中にであった貴族階級の娘、「アリス」とのボーイ・ミーツ・ガール物も加え、人間の醜さと共に崇高さも描いた素晴らしい導入部を見せてくれます。
ユーモアよりハードな描写が多くなっていますが、聡明で凛とした少年少女達を描く小原氏のエヴァー・グリーンな筆致も健在。
正体不明の侵略者、謎の多い「ぼうや」等の伏線と共に業腹ながら印象的なキャラ、院長もフェイドアウトせずに「漂流教室」の関谷や「宇宙家族ロビンソン」のDr.スミスの様な活躍を今後も見せてくれるのでしょうか。
まだまだ面白くなりそうです。
少年少女を主役としたレトロ風SF冒険物がお好きな方には文句無しにお薦め致します。
星のポン子と豆腐屋れい子
Amazonのレビューはあてにならないものも多いが,本作品はこれに該当する.
ストーリーも,宇宙人が貴重なものと引き換えに欲しい物をあげるという,昔からあるファウストものである.
別に以外な展開はないし,目新しくもない.当然感動もない.描写もこなれてはいるが,新しさはない.むしろトニーたけざきは古めかしい.
100円ならいいが,400円の価値はないように思える.
ストーリーも,宇宙人が貴重なものと引き換えに欲しい物をあげるという,昔からあるファウストものである.
別に以外な展開はないし,目新しくもない.当然感動もない.描写もこなれてはいるが,新しさはない.むしろトニーたけざきは古めかしい.
100円ならいいが,400円の価値はないように思える.
地球戦争 4 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
(少しあらすじに触れています)
空から飛来した三脚兵器で大英国を瓦礫の山と化した宇宙人は、疫病でほぼ全滅。
彼らが運んで来た動植物で植生も外観も変わり果てたロンドンを前に、生き残った青少年たちが次代の覇権を掛けて鎬を削り始める。
再び両親を探す旅に出た貴族の娘アリスに、仲間の居場所を確保したから付きあう勇敢なオリバー。
道中彼らが観たのは戦勝に酔う人間達が宇宙人の死体を吊るし、その使役動物である臍のない「人間もどき」を晒しものにする蛮行であった…。
繊細で誇り高い少年少女の描写に定評がある小原氏による、「宇宙戦争」の翻案物、オリジナルストーリーによる新章に突入です。
タイトル「地球戦争」の意味も少しずつ明らかになって生きます。
外敵が自滅後、残された人類たちが今後、どうなって行くかに焦点を当て、益々目を離せなくなる展開を見せます。
挿話の高級店ハロウズを守る老支配人の哀愁と誇りに満ちた描写も見事。
続けてお読みの方には文句なしのお薦めである第4巻。
今回は姿を見せなかった本作のキーマンの一人である若き野心家「グレイヴ」の再登場も待遠しい限りです。
小学館月刊スピリッツ! 2014年3-8月号掲載分に巻末番外編5頁がオマケに付いています。
空から飛来した三脚兵器で大英国を瓦礫の山と化した宇宙人は、疫病でほぼ全滅。
彼らが運んで来た動植物で植生も外観も変わり果てたロンドンを前に、生き残った青少年たちが次代の覇権を掛けて鎬を削り始める。
再び両親を探す旅に出た貴族の娘アリスに、仲間の居場所を確保したから付きあう勇敢なオリバー。
道中彼らが観たのは戦勝に酔う人間達が宇宙人の死体を吊るし、その使役動物である臍のない「人間もどき」を晒しものにする蛮行であった…。
繊細で誇り高い少年少女の描写に定評がある小原氏による、「宇宙戦争」の翻案物、オリジナルストーリーによる新章に突入です。
タイトル「地球戦争」の意味も少しずつ明らかになって生きます。
外敵が自滅後、残された人類たちが今後、どうなって行くかに焦点を当て、益々目を離せなくなる展開を見せます。
挿話の高級店ハロウズを守る老支配人の哀愁と誇りに満ちた描写も見事。
続けてお読みの方には文句なしのお薦めである第4巻。
今回は姿を見せなかった本作のキーマンの一人である若き野心家「グレイヴ」の再登場も待遠しい限りです。
小学館月刊スピリッツ! 2014年3-8月号掲載分に巻末番外編5頁がオマケに付いています。