季節(とき)はめぐり、また夏が来て
以前、テレビ東京系の「出没!アド街ック天国」で仙台を取り上げた時、番組レギュラーのヤッくん(薬丸裕英)が、“恩師”であるところの仙八先生=《宗さん》をたずねて仙台を訪れるVTRがあり、その際のヤッくんの、きわめて素直というか神妙な感じは、ちょっと見たことがないもので(おそらく今後も、そう見る機会はないだろう)、かなりビックリさせられたものだったが、着々と芸能界でのステイタスを築きつつあるようにみえるヤッくんをして、そんな風にかつての彼自身へと立ち戻らせてしまう《宗さん》とはいったいどんな人なのか、そんな好奇心もまた、オレの中でふくらんでいたのだった。
そういえば、オレが住んでいるこの仙台という街をベースに、コンサート活動で全国を飛び回るスィンガー(ご自分の職業を、《宗さん》はこう表記する。どこか、彼自身のこだわりが感じられる)であり、平日夕方になれば地元のテレビ番組の顔でもあるのに、《宗さん》自身について知る機会は、意外に少ないのだった。99年7月に出版されたこの本は、そんな《宗さん》のことが気になってしょうがない、オレのような人にとっては、貴重な情報源のひとつでもある。全体に軽いタッチで書かれ、気楽に読める中に、やはり仙台に生きた童謡詩人・スズキヘキなど、さまざまな人や事物へと向けられた《宗さん》のこだわり、そのパーソナリティーが立ちのぼってくるような一冊だ。
なお、永六輔氏が印象的な序文を寄せている。
そういえば、オレが住んでいるこの仙台という街をベースに、コンサート活動で全国を飛び回るスィンガー(ご自分の職業を、《宗さん》はこう表記する。どこか、彼自身のこだわりが感じられる)であり、平日夕方になれば地元のテレビ番組の顔でもあるのに、《宗さん》自身について知る機会は、意外に少ないのだった。99年7月に出版されたこの本は、そんな《宗さん》のことが気になってしょうがない、オレのような人にとっては、貴重な情報源のひとつでもある。全体に軽いタッチで書かれ、気楽に読める中に、やはり仙台に生きた童謡詩人・スズキヘキなど、さまざまな人や事物へと向けられた《宗さん》のこだわり、そのパーソナリティーが立ちのぼってくるような一冊だ。
なお、永六輔氏が印象的な序文を寄せている。