南極犬物語 (ハンカチぶんこシリーズ)
犬ゾリ隊の勇姿にはもちろん心を動かされるのですが、読み終えて、とても心が温まる想いがしました。
その理由は2つ。1つ目は、まさに犬たちが中心に、まっすぐ丁寧に書かれていること。人間の相棒というスタンスではなく「犬」が全面に書かれていますので、
終始同じ視点で読むことができて彼等の想いが胸に届きやすかったのだと思います。
2つ目は、内容だけでなく南極そのものもわかるような工夫があちらこちらにちりばめられていること。
表紙の星がきれいな銀色に輝いていたり、まめ知識がたくさん紹介されていたり、ページの表記が氷点下のように書かれていたり・・・
児童書ではありますが、大人も一緒に楽しみながら読み進められる内容と編集になっていると思います。
その理由は2つ。1つ目は、まさに犬たちが中心に、まっすぐ丁寧に書かれていること。人間の相棒というスタンスではなく「犬」が全面に書かれていますので、
終始同じ視点で読むことができて彼等の想いが胸に届きやすかったのだと思います。
2つ目は、内容だけでなく南極そのものもわかるような工夫があちらこちらにちりばめられていること。
表紙の星がきれいな銀色に輝いていたり、まめ知識がたくさん紹介されていたり、ページの表記が氷点下のように書かれていたり・・・
児童書ではありますが、大人も一緒に楽しみながら読み進められる内容と編集になっていると思います。
奇跡の船・宗谷物語
この本のヒロインの名は“宗谷”、初代南極観測船と言えばお分かりでしょうか。しかしそれは彼女の半生のほんの一面にしか過ぎません。
「日本で一番愛された船」と帯にあります。その評価は、彼女とその関係者たちのひたむきな姿が成さしめたものに他なりません。
昭和10年代、ソ連向けの耐氷貨物船“ボロチャエベツ”として進水されながら、社会情勢の悪化により日本の商船“地領丸”として竣工。
さらに海軍に売却され、特務艦“宗谷”と命名。開戦前より南方に派遣され、太平洋戦争を生き延びて戦後、復員船に。その後は海上保安庁の灯台補給船と、そして有為転変の身が行き着いた先は最果ての地・南極だった……!
その生涯を通して「奇跡の船」と呼ばれた運命の船、戦後日本の復興を願って彼女を支え続けた使命の人々……二つの命が織り成す感動の物語。
「日本で一番愛された船」と帯にあります。その評価は、彼女とその関係者たちのひたむきな姿が成さしめたものに他なりません。
昭和10年代、ソ連向けの耐氷貨物船“ボロチャエベツ”として進水されながら、社会情勢の悪化により日本の商船“地領丸”として竣工。
さらに海軍に売却され、特務艦“宗谷”と命名。開戦前より南方に派遣され、太平洋戦争を生き延びて戦後、復員船に。その後は海上保安庁の灯台補給船と、そして有為転変の身が行き着いた先は最果ての地・南極だった……!
その生涯を通して「奇跡の船」と呼ばれた運命の船、戦後日本の復興を願って彼女を支え続けた使命の人々……二つの命が織り成す感動の物語。