ウィーン・フィルハーモニー―その栄光と激動の日々
どうせ、また、よくあるウィーン本だと思ったら大間違い。野村氏ならではの個人的なエピソードを交えての、実にリアルなウィーン・フィルの本でした。他の関連書が霞んでしまう位、奥深い本。新書ではないので値は張るが、それでも買う価値あり。なぜ、この本がまだそれほど有名でないのか不思議なほどです。やや上級者向けではありますが、ウィーン・フィルのファン、特に、室内楽ファンにはこれほど新しいソースに溢れた本も珍しいでしょう。レコード・ファンなら知っているウエストミンスター・レーベルの裏本と言ってもよいです。筆者のフットワーク、熱意には脱帽!裏のドラマに感動しました。