ボーン・アゲイン
大分昔の話、都内の中古盤店で本作のLP盤を偶然見つけました。当時は勉強不足でこのセカンドLPの事は知らなかったのです(もちろん歴史的名盤「コーリション」はすでに入手済で愛聴盤でした)。 購入しようかどうしようか、かなり悩んだのですが、貫禄たっぷりの黒いジャケットの「コーリション」に比べ、本作はかなり普通で平凡なデザインのジャケットゆえ、その時は購入しませんでした。 でも後で欲しくなりましたが、もちろん入手できず後の祭り。そして今回ついに初のCD化(しかも紙ジャケ)です。結果、これは最高の出来です!! 「コーリション」とは違い、かなりシンプルなメンバー編成で、基本はチャックのベース+ドラム+パーカッション+キーボード。なんとギターレス、おまけにホーン、ストリングスも全く入っていません。にもかかわらず出てくるサウンドはとにかく骨太でブリブリ、且つ超ファンキー!! 曲のボトムはもちろん、テーマやメロディ、スラップまで、まさに「チャック・レイニー」、そのものです!!! これ以上、いったい何を望めというのでしょうか? スピード感あふれるサンバフィールを披露する「コンティネンタル・ディヴァイド」(後半のジェイムス・アレン・スミスのリフがかっこいい)、後のレイニー・ウォーカーバンドで再演されたタイトル曲「ボーン・アゲイン」、そしてチャックのヴォーカル(というよりヴォイス)入りの「セイム・オールド・ファンク」が特に御気に入りです。個人的にはオルガンをもっと聴きたかったのですが、まぁ、些細なことですね。とにかくチャックのベースを聴きたい、目一杯堪能したいという方にとって、本作は「コーリション」をはるかに凌ぐ出来ではないかと思います。 初回限定かどうかはわかりませんが、紙ジャケCD故にまたいつ廃盤になるとも限りませんので、興味ある方は早めの購入をお勧めします。
jazz bass player [ジャズ・ベース・プレイヤー] Vol.07 (シンコー・ミュージックMOOK)
頻繁に出版される雑誌ではないが、専門的にはとてもよい。正価だとちょっと高く感じられるので、よかった。
グルーヴの解釈
有名なベース奏者チャック・レイニーの2013年の作品です。通算5作目だそうです。12曲中インスト曲は3曲で、それ以外はチャック・レイニー本人のボーカル入りです。なかなか歌が上手く、それに声。これがいい声で、2曲目のような語りに近い曲だととてもかっこいいです
もちろんベース演奏もかっこいいです。なんでも2011年に脳梗塞をおこして倒れたとのことなんですが、そんな影響/後遺症は全く感じないです。すごいです
金澤寿和監修のLightMellow's Choiceというシリーズから出ていますが、ここで聴かれるのは軟弱な音ではなく黒くて渋い音楽です。好みが分かれるかもしれませんが、長く楽しめそうな内容です
もちろんベース演奏もかっこいいです。なんでも2011年に脳梗塞をおこして倒れたとのことなんですが、そんな影響/後遺症は全く感じないです。すごいです
金澤寿和監修のLightMellow's Choiceというシリーズから出ていますが、ここで聴かれるのは軟弱な音ではなく黒くて渋い音楽です。好みが分かれるかもしれませんが、長く楽しめそうな内容です