最近、北山修はじめ、今回の財津和夫といったかつてのヒーローたちが時間を経て現役時代を振り返る著書を面白く読んでいます。いずれもがさすが若い時のツッパリは消え、非常に軽いタッチで描いているのですが、時の重みといいましょうか、読者のほうで、かつての姿を思い返しながら、まさに「行間を読む」という姿勢で対処すると非常に面白く読める本です。タイトルの一部「いま」はわかるのですが、これからについても書いてほしかった。

曲目を見て驚きました。あの幻の「太陽のゴール」がある!当時、確か福岡の高校総体のサッカーのテーマ・ソングを財津さんが書き下ろしたものだったと記憶しています。シングル・レコードか、カセット・テープだかの発売しかなく(アルバム未収録)、僕はテープで買って聴いた覚えがあります。残念ながら、そのテープも紛失してしまいました。今回、初のCD化が実現した訳です。若き日の財津和夫の炸裂するような伸びやかなヴーカルが忘れられません。サッカーのテーマ・ソングに相応しい溌剌とした楽曲、名曲でした。早速、注文しました。まだこのCDは手元にないのですが、この「太陽のゴール」が入ってるだけで買いですね。早く聴きたい。

パンフレットをあつめているからうれしい。でもなんでもいいわけじゃない。

薬師丸ひろ子さんが背伸びしてコーヒーをブラックで飲むかたわらで、大人の女を演じる桃井かおりさんが砂糖を入れるシーンが印象的でした。
唐沢寿明さんが本の中で、オーディションの面接でいかにもやる気のなさそうだった野村宏伸さんに決まったというようなことを書かれていましたが、つかみどころのない雰囲気がピッタリの役ですね。

今年４０周年を迎えたチューリップのリーダーで、解散後もソロで活躍している財津さん。６５歳になられた今を先日「わたしのいらない心の旅のいま」を出版されましたが、読み比べをしたくて購入しました。普段はプライベートなことを話さない財津さんですが、家族の事や人生の転換期など興味深かったです。ファンのかたでしたらお勧めの一冊です。