『「赤い文化住宅の初子」「16 [jyu-roku]」豪華2本立版』 (初回限定生産) [DVD]
そんなに悪い映画ではないのである。どちらかというとおもしろい映画なのである。故に評価は厳しくなる。
監督は貧困の何にひきつけられてこの映画を撮ったのか、ぼくには貧困を介在させて人を泣かせたかっただけのようにも思える。
だから悪いとは決して思わないが、それならば、手法が下手すぎる。
悪意の描き方がなっていない。担任の女教師の悪意、これは、女優の演技ベタに由来する。
でも責任は監督.ミスキャストだからだ。
中卒で就職することになった主人公への同級生からの悪意、この善意の裏返しの悪意に彼らの目の前で主人公が傷ついてはいけない。
カルト宗教家浅田美代子の悪意。浅田さんはバラエティで善人キャラが売れているのでこのドンデンはきくが、
浅田さんのようにキャラクターが知れ渡っていなければ成立していない
安易な対比
主人公の目の前を通り過ぎる幸せそうな3人家族、2回も登場させるのは安易すぎる。
振ったら責任を取るべき
主人公がせきをしているのは重要な伏線に見えるのに、その後何も無い。
浮浪者のフリ、あからさますぎる伏線だろう。撮り方の問題である。
空想シーンを多用しすぎ
空想を映像化するのが好きなようだが、見ている人の頭の中を限定する空想の映像化は
説明ゼリフと同じでつまらない。
いいところ
兄と、妹の主人公のあやとりのシーンはこの作品でも最も良いところだが、長い。
泣きしろ(見ている人が泣いている間)をとったつもりだろうが、それにしても長い。
監督は貧困の何にひきつけられてこの映画を撮ったのか、ぼくには貧困を介在させて人を泣かせたかっただけのようにも思える。
だから悪いとは決して思わないが、それならば、手法が下手すぎる。
悪意の描き方がなっていない。担任の女教師の悪意、これは、女優の演技ベタに由来する。
でも責任は監督.ミスキャストだからだ。
中卒で就職することになった主人公への同級生からの悪意、この善意の裏返しの悪意に彼らの目の前で主人公が傷ついてはいけない。
カルト宗教家浅田美代子の悪意。浅田さんはバラエティで善人キャラが売れているのでこのドンデンはきくが、
浅田さんのようにキャラクターが知れ渡っていなければ成立していない
安易な対比
主人公の目の前を通り過ぎる幸せそうな3人家族、2回も登場させるのは安易すぎる。
振ったら責任を取るべき
主人公がせきをしているのは重要な伏線に見えるのに、その後何も無い。
浮浪者のフリ、あからさますぎる伏線だろう。撮り方の問題である。
空想シーンを多用しすぎ
空想を映像化するのが好きなようだが、見ている人の頭の中を限定する空想の映像化は
説明ゼリフと同じでつまらない。
いいところ
兄と、妹の主人公のあやとりのシーンはこの作品でも最も良いところだが、長い。
泣きしろ(見ている人が泣いている間)をとったつもりだろうが、それにしても長い。
赤い文化住宅の初子 [DVD]
まったく期待せずに見ましたが、最後まで楽しめました。
ところどころ長いカットでは眠くなりかけましたが・・・。
主人公の演技というかたたずまいが良かったのかもしれません。
坂井真紀にお尻にはドキッとしました。
ところどころ長いカットでは眠くなりかけましたが・・・。
主人公の演技というかたたずまいが良かったのかもしれません。
坂井真紀にお尻にはドキッとしました。
赤い文化住宅の初子 (F×COMICS)
―と思い立って初めて読みました。確かに純愛度高いですね。この初子のような境遇の子がそばにいたらほっとけないですね。ほんと三島くんが羨ましい。中学生で「結婚しよう!」って約束できるのって凄いし、二人で小指を結んだその希望だけでずっと生きていけるってほんとそうかも。 ―で、この幸薄い初子がやたらため息をつくんですが、これを映画で東亜優ちゃんがやってくれると思うとゾクゾクきます! ラーメン屋でバイトしたり、三島くんに押し倒されたり、熱でフラフラしたり、夜の街でお兄ちゃんを探したり、オッサンに手つかまれたり、「ビスケ食べりー」とか、これ全部、亜優ちゃんが演じてくれると思うと期待で胸が高鳴ります!! ―ちなみに「赤毛のアン」についての初子の辛辣な見解から、なんか「マルホランド・ドライブ」を連想しちゃった・・・。
赤い文化住宅の初子
噂にだけは聞いていたこのマンガ。映画化を機に読んでみることにしましたが、
映画の予告編を観て、薄幸な少女の淡い初恋という甘酸っぱいものを想像していたら、
良い意味で裏切られました。
貧乏で不幸な初子の生活は、本当に「泣きっ面にハチ」という言葉通りなんだけど、
その境遇に卑下するでもなく抗うでもなく、ただ受け入れて、そのせまい世界の中で
小さな幸せを噛みしめるように生きている初子がとても哀しい。(そして滑稽。)
こんなに不幸な話なのに、思わず笑ってしまう要素もあり。
むしろ、こんなに不幸な子が主人公なのに、つい笑ってしまう自分って底意地が悪いんじゃないの?!
と思わされるところが最大の毒なのかも。
良くある人情話のように、素直に読者を感情移入させて気持ち良く泣かせる類の作品とは違います。
必要以上の感情移入を許さず、初子の身の上に次々と降りかかる不幸を他人事のように読み進めていくと
最後の最後でホロリとさせられる。そんな作品です。
同時収録の『PAIN IT BLUE』も、どう考えても悲惨な状況なのに
登場人物たちが皆、楽しそうに見えるのは何故なんでしょうか。
掛け合い漫才のようなテンポの良い会話で、グイグイと読ませます。
生活は底辺だけど、生きるエネルギーに(無駄に)あふれています。
開き直りにも似た、この不思議な味わいは読んだ人にしかわかりません。
ハマる人はハマる。というか、見事にハマってしまいました。
他の作品も読んでみたいです。
映画の予告編を観て、薄幸な少女の淡い初恋という甘酸っぱいものを想像していたら、
良い意味で裏切られました。
貧乏で不幸な初子の生活は、本当に「泣きっ面にハチ」という言葉通りなんだけど、
その境遇に卑下するでもなく抗うでもなく、ただ受け入れて、そのせまい世界の中で
小さな幸せを噛みしめるように生きている初子がとても哀しい。(そして滑稽。)
こんなに不幸な話なのに、思わず笑ってしまう要素もあり。
むしろ、こんなに不幸な子が主人公なのに、つい笑ってしまう自分って底意地が悪いんじゃないの?!
と思わされるところが最大の毒なのかも。
良くある人情話のように、素直に読者を感情移入させて気持ち良く泣かせる類の作品とは違います。
必要以上の感情移入を許さず、初子の身の上に次々と降りかかる不幸を他人事のように読み進めていくと
最後の最後でホロリとさせられる。そんな作品です。
同時収録の『PAIN IT BLUE』も、どう考えても悲惨な状況なのに
登場人物たちが皆、楽しそうに見えるのは何故なんでしょうか。
掛け合い漫才のようなテンポの良い会話で、グイグイと読ませます。
生活は底辺だけど、生きるエネルギーに(無駄に)あふれています。
開き直りにも似た、この不思議な味わいは読んだ人にしかわかりません。
ハマる人はハマる。というか、見事にハマってしまいました。
他の作品も読んでみたいです。