小学生の頃ＮＨＫで遅い時間に放映されていましたが、親がこれだけは見せてくれました。
途中から放送時間が、早い時間帯に変わりました。
毎回ハラハラドキドキでした。
もう見れないと思ってました。嬉しかったです。

ボストンでフリーランスの調査員しているエマ・スワン（Ｊ・モリソン）はある夜、ヘンリーと名乗る見知らぬ少年の訪問を受けます。
戸惑うエマにヘンリーは自分が彼女が10年前に里子に出した息子であるという事を告げます。
ショックを受けつつもエマは彼をメーン州の片田舎、Storybrookeの町まで彼を送り届けることに。
そこでヘンリーを彼の養母でこの町の町長であるレジーナ・ミルズに引き渡します。
しかし再会した息子への思いを胸にエマはしばらくこの町に滞在することに。
少しずつ絆を強めて行く中でヘンリーはエマに驚くべき物語を語り始めます：
この街の住人はみな偽りの記憶に閉じ込められたフェアリーテイル（おとぎ話）の登場人物たちであることを。
彼等に呪いをかけて支配している魔女こそヘンリーの養母レジーナであり、その呪いを解く希望となるのがエマであること。
もちろん只の空想と相手にしないエマでしたが、やがて町のいたるところで不思議な出来事と遭遇することに…。

「ハリーポッター」や「トワイライト」といった作品の大ヒットを受けてTV界でもファンタジー色の強い作品がポツポツと登場してまいりました。
本作も大いに注目を集めております。
１stシーズンをフルエピソード（23話）で終え、2ndシーズンへのGOサインも見事勝ち得ております。

ファンタジー系のドラマの難しさはどうしても「子供向け」の印象が付きまとう点ではないでしょうか。
特に本作の場合、根底にあるのは「白雪姫」を筆頭にしたベーシックな「おとぎ話」の世界観であります。
魔女、王子・王女、ドラゴン、赤ずきんに不思議の国のアリス、ヘンゼルとグレーテルと様々なフェアリーテールの登場人物たちが主要キャラクターとなって総出演。
この誰もが知っているモチーフを物語に用いるアイデアは、馴染みやすさという点で効果的。
その反面、善と悪、白と黒が明白すぎる設定は連続ドラマとして魅力的な世界観を膨らませるのが難しくなりかねません。

ところが本作が単なるお子様向けのファンタジードラマの枠には収まらないことはエピソードの比較的早い段階で明らかとなります。
ドラマは「現在」（Storybrooke）の町での出来事と「遠い過去の別世界」（おとぎ話の国）での物語が並行して描かれて行きます。
Snow White（白雪姫）とプリンス・チャーミング（王子）が実現した平和な世界に邪悪な女王が永遠の呪いをかけるという流れは正に「王道」ですがエピソードが進むにつれて次々に明らかになる意外な真相。
それぞれの登場人物たちの思惑や背景は我々の知るおとぎ話と一致する部分としない部分があり、意外な事実や展開がてんこ盛りで変則的なミステリーとして大人が楽しめる内容になっているのです。

斯様に脚本の出来が良い点が成功の第一要因ですが、ファンタジーの定石を生かしながらも本質は人間ドラマにある点にぶれがないのも偉い。
レジーナに疎まれ、ストーリー・ブルックでつまはじきにされるエマに救いの手を差し伸べるメアリー・ブランチャードこそが実は「白雪姫」であり、二人は実は母と子（もちろん当人たちは知りません）。
ところが劇中では同世代の友人として友情を育んでゆく辺りも意外性に満ちています。
悪い魔女であるレジーナにしてもその本心や背景にはまだ語られていない点が多々あって、これから先の展開に大きな期待を抱かせます。
そしてそのレジーナすらも操るＭｒ．Ｇｏｌｄ（Ｒ・カーライル）の真の狙いとは何か？

ファンタジー部分はコスチュームプレイとなっており、異世界の描写にもちゃんと特撮やCGも多用されていてお金がかけられているのは明白。
こういうちょっと趣味性の強いドラマにもアイデアと金をかけられる辺りはやはりアメリカのTV界の強みを改めて認識させられます。
流石にLOSTの脚本チームが参加しているだけはあり、時系列がシャッフルされた複雑な展開や誰もが知っているおとぎ話に対する新解釈などもあって楽しませてくれます。

変則的ファンタジー＆ミステリー、メロドラマと中々欲張りなドラマとなっております。

小学生の頃にＮＨＫで放送されたドラマですが、もう見れないだろうと諦めていました。
何気なくインターネットで調べたところＤＶＤが発売させている事を知りました。
（本当に便利な時代です！）
1966年に制作されたものとは思えないぐらい綺麗な映像でした。あの時代に日本では絶対に制作できなかったでしょう。そう思うと驚きです。
ただ、残念な事に日本語字幕がありません。何度も英語字幕で見たのですが疲れてしまいました。
そこで・・・！　自分で日本語字幕を作ってＨＰに公開しました！
「タイムトンネル　日本語字幕」などでインターネット検索してください。