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青い空を、白い雲がかけてった 完全版 下 (ビームコミックス文庫)
中学2年の頃、週刊少年チャンピオンで読み、何となく心のどこかに残っていた漫画です。50歳を過ぎて、久しぶりに読んで、何だか考えさせられる事が多くありました。中2の我が子にも読ませたいです。今の漫画にはない、「何か」を感じることができる作品です。
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青い空を、白い雲がかけてった―Hiroshi Asuna memorial edition (Beam comix)
この漫画がチャンピオンに連載されていた頃、私は13才から18才という、最も多感な時期を過ごしていました。主人公ツトムに共感とか羨ましさを抱き、ヨシベエが「…だって」と顔を伏せてつぶやく表情に胸を締め付けられたものです。それほどまでに私にとって等身大の世界でした。
当時のチャンピオンは「ブラックジャック」「マカロニほうれん荘」「がきデカ」「ドカベン」などお化け漫画のオンパレードだったのですが、思い出したように不定期で読めるこの地味な漫画を、どれほど楽しみにしていたことでしょうか。
一度だけ『著者近影』が掲載されたとき、この繊細な漫画の著者が、スポーツ刈りみたいなぱっとしないオッサンであることに、多分な意外さを感じました。その時の感覚までも鮮明に覚えています。
今、再び読む機会に恵まれ、当時の自分や自分を取り巻いていたあらゆるものも含めて、残念ながらこの単行本に取り上げられなかった掲載分までも、思い出すことができます。これは私一人のことではないでしょう。
「あすなひろしの作品がさ、復刻されたんだよ」ということを、共通の話題にできる仲間が、多くいることを信じて疑いません。また、最近になって初めて読んだ人であっても、虜になってしまうに違いないと、信じて疑わないのです。
当時のチャンピオンは「ブラックジャック」「マカロニほうれん荘」「がきデカ」「ドカベン」などお化け漫画のオンパレードだったのですが、思い出したように不定期で読めるこの地味な漫画を、どれほど楽しみにしていたことでしょうか。
一度だけ『著者近影』が掲載されたとき、この繊細な漫画の著者が、スポーツ刈りみたいなぱっとしないオッサンであることに、多分な意外さを感じました。その時の感覚までも鮮明に覚えています。
今、再び読む機会に恵まれ、当時の自分や自分を取り巻いていたあらゆるものも含めて、残念ながらこの単行本に取り上げられなかった掲載分までも、思い出すことができます。これは私一人のことではないでしょう。
「あすなひろしの作品がさ、復刻されたんだよ」ということを、共通の話題にできる仲間が、多くいることを信じて疑いません。また、最近になって初めて読んだ人であっても、虜になってしまうに違いないと、信じて疑わないのです。