ブラスの祭典 ライヴ 2004 [DVD]
シンフォニアノビリッシマの金管群の鳴り、アルメニアダンスの1stアルトサックスのソロ非常に心をうつ演奏です。ドルビーデジタルで5.1での再生はリビングが残響の有るホールになったようでした。有る程度の音量で聴く必要はありますが、ホームシアターシステムをお持ちの方は、買い得なディスクと思います。ただ、アンコールの星条旗までは不要かもしれませんが、それも余興ということで。
聖母の都市シエナ―中世イタリアの都市国家と美術
「中世都市の女王」シエナ。
今では小さな街であるが、独特の傾斜を持つカンポ広場と優美な尖塔に象徴されるその美しさは、多くの人々を魅了してやまない。
フィレンツェから気軽に行ける場所なので、日帰り旅行を楽しんだ経験のある方も多いのではなかろうか。
然しながら、嘗てはその隣り合わせのフィレンツェと激しく対立し、争い、そして思い掛けなく勝利した事がこの街を「聖母の都市」へと発展させたという歴史がある。
更にはそのフィレンツェと一定の距離を保ったり、或いは融合したりながら築き、育まれた「シエナ派」という芸術も存在する。
本書はこうした歴史的観点、芸術的視点から改めてシエナを見つめ直した著書であり、シエナの魅力を思う存分伝えてくれる一冊として非常に読み応えがあった。
本書は第一部「都市国家」、第二部「都市建設」、そして第三部「美術作品」、以上の三部構成から成っている。
先ず第一部では、上記に述べたフィレンツェとの戦いを中心とした歴史とシエナの政治体制について解説し、第二部では具体的な建築、即ちカンポ広場、マンジャの塔、或いはドゥオーモやフォンテ等、お馴染みの建造物を考察する。
そして最後の美術の分野ではシエナを代表する画家、ドゥッチョ、シモーネ・マルティーニ、アンブロジオ・ロレンツェッティを取り上げ、その活躍と作品の魅力を余す事無く伝えてくれるのだ。
イタリア史、建築様式史、そして美術史に於けるシエナの位置付けが解ると同時に、概要だけではなく詳細を巧みに捉えているので、実にバランスの良い著作であった。
この一冊でシエナの全てが解ると言っても過言ではなかろう。
尚、個人的に興味を惹かれたのは第三部であり、シエナ派が持つ独特の魅力について多くを学ぶ事が出来た。
取り分けアンブロジオ・ロレンツェッティを「シエナの木に実ったフィレンツェ風の果実」と表現した所は絶妙であり、改めて彼の作品の奥の深さが理解出来たように思う。
更にはエピローグでサッセッタ(本書ではサセッタと表記)を取り上げてくれているのも実に嬉しい。
唯一、掲載作品が白黒なのが残念ではあるが、画集では無いこうした書籍にカラー図版を求めるのはやや贅沢とも言えるので、こればかりは仕方ないであろう。
更には本書の魅力はそれだけでは無い。
実は、非常に面白い試みだと感じられたのだが、巻末に「シエナを見学する人の為に」というガイドが付いているのだ。
シエナへの行き方から見所、更には「頼めば見せてくれる」等といった貴重な情報まで付いているのには驚きである。
解り易い文章、歴史や芸術を幅広く扱った内容、更にはガイドブックとしての機能に至るまで、実に行き届いた編集がなされており、これ程までに充実した著作には中々お目に掛かれないと思える程の出来栄えであった。
著者のシエナに対する思い、そして一人でも多くの人にシエナを紹介し、その美しさを知って欲しいという情熱的な気持に満たされた一冊であり、正しく非の打ち所が無い名著である。
今では小さな街であるが、独特の傾斜を持つカンポ広場と優美な尖塔に象徴されるその美しさは、多くの人々を魅了してやまない。
フィレンツェから気軽に行ける場所なので、日帰り旅行を楽しんだ経験のある方も多いのではなかろうか。
然しながら、嘗てはその隣り合わせのフィレンツェと激しく対立し、争い、そして思い掛けなく勝利した事がこの街を「聖母の都市」へと発展させたという歴史がある。
更にはそのフィレンツェと一定の距離を保ったり、或いは融合したりながら築き、育まれた「シエナ派」という芸術も存在する。
本書はこうした歴史的観点、芸術的視点から改めてシエナを見つめ直した著書であり、シエナの魅力を思う存分伝えてくれる一冊として非常に読み応えがあった。
本書は第一部「都市国家」、第二部「都市建設」、そして第三部「美術作品」、以上の三部構成から成っている。
先ず第一部では、上記に述べたフィレンツェとの戦いを中心とした歴史とシエナの政治体制について解説し、第二部では具体的な建築、即ちカンポ広場、マンジャの塔、或いはドゥオーモやフォンテ等、お馴染みの建造物を考察する。
そして最後の美術の分野ではシエナを代表する画家、ドゥッチョ、シモーネ・マルティーニ、アンブロジオ・ロレンツェッティを取り上げ、その活躍と作品の魅力を余す事無く伝えてくれるのだ。
イタリア史、建築様式史、そして美術史に於けるシエナの位置付けが解ると同時に、概要だけではなく詳細を巧みに捉えているので、実にバランスの良い著作であった。
この一冊でシエナの全てが解ると言っても過言ではなかろう。
尚、個人的に興味を惹かれたのは第三部であり、シエナ派が持つ独特の魅力について多くを学ぶ事が出来た。
取り分けアンブロジオ・ロレンツェッティを「シエナの木に実ったフィレンツェ風の果実」と表現した所は絶妙であり、改めて彼の作品の奥の深さが理解出来たように思う。
更にはエピローグでサッセッタ(本書ではサセッタと表記)を取り上げてくれているのも実に嬉しい。
唯一、掲載作品が白黒なのが残念ではあるが、画集では無いこうした書籍にカラー図版を求めるのはやや贅沢とも言えるので、こればかりは仕方ないであろう。
更には本書の魅力はそれだけでは無い。
実は、非常に面白い試みだと感じられたのだが、巻末に「シエナを見学する人の為に」というガイドが付いているのだ。
シエナへの行き方から見所、更には「頼めば見せてくれる」等といった貴重な情報まで付いているのには驚きである。
解り易い文章、歴史や芸術を幅広く扱った内容、更にはガイドブックとしての機能に至るまで、実に行き届いた編集がなされており、これ程までに充実した著作には中々お目に掛かれないと思える程の出来栄えであった。
著者のシエナに対する思い、そして一人でも多くの人にシエナを紹介し、その美しさを知って欲しいという情熱的な気持に満たされた一冊であり、正しく非の打ち所が無い名著である。
シエナ―夢見るゴシック都市 (中公新書)
この不思議な地域を知ったら
きっと行きたくなることでしょう。
なぜならばどこか不思議な雰囲気を
漂わせるところだから。
その文化もまた特殊です。
豪族が参加できないような
システムをとっていたのです。
特にはその権利があった時代もありましたが
これは特殊なことでしょう。
こう言う特殊なことがあるので
祭りもまた不思議なものが。
ちょっと暴力的なものがありますが
これもこの特殊な地域が生み出したものでしょう。
ただし、この素敵な本にはいささか難点があり
読みづらさがどうしても目に付いてしまうのです。
こう言う難解な文は慣れないとつらいもの。
それさえ大丈夫ならいい本だと思います。
きっと行きたくなることでしょう。
なぜならばどこか不思議な雰囲気を
漂わせるところだから。
その文化もまた特殊です。
豪族が参加できないような
システムをとっていたのです。
特にはその権利があった時代もありましたが
これは特殊なことでしょう。
こう言う特殊なことがあるので
祭りもまた不思議なものが。
ちょっと暴力的なものがありますが
これもこの特殊な地域が生み出したものでしょう。
ただし、この素敵な本にはいささか難点があり
読みづらさがどうしても目に付いてしまうのです。
こう言う難解な文は慣れないとつらいもの。
それさえ大丈夫ならいい本だと思います。
アフリカン・シンフォニー~ブラスの祭典 ライヴ2006 [DVD]
2004年のブラスの祭典のDVDもとっても楽しくて、ゲストの石川直さんのドラムソロも
とてもかっこよくて十分満足だったんですが、この2006年のブラスの祭典も最高です!!
なんといっても選曲がすばらしい。シエナのCDは全てそうなんですが、クラシックを
聞いた事のない人でも楽しめるようなプログラミングになっているので見ていて楽しくて
しょうがないです。
演奏の質の高さは僕が言うまでもないですが、マンボNo,5のようなはじけた事もさらりと
やってしまう所もシエナの魅力だと思います。
とてもかっこよくて十分満足だったんですが、この2006年のブラスの祭典も最高です!!
なんといっても選曲がすばらしい。シエナのCDは全てそうなんですが、クラシックを
聞いた事のない人でも楽しめるようなプログラミングになっているので見ていて楽しくて
しょうがないです。
演奏の質の高さは僕が言うまでもないですが、マンボNo,5のようなはじけた事もさらりと
やってしまう所もシエナの魅力だと思います。