ドビュッシー生誕150周年特別企画 ドビュッシー:ピアノ独奏曲集成
ドビュッシーの生誕150年企画CDであります。
しかも、安川加壽子氏の4枚組のCDでもあります。
CD4枚をすべてを聴いた感想は、
本当に「洗練」された演奏でありました。
1つ1つの音が絡め合って、
「洗練された」うねりになっています。
1969年から1971年にかけて録音された演奏ですが、
ドビュッシーのピアノ独奏曲が輝いています。
安川加壽子氏の研鑽に研鑽を積んだ演奏だからでしょう。
演奏家の演奏原理(哲学)を感じます。
このCDを聴いて、
コンサートで生の演奏を聴きたくなったのが本音です。
購入して本当によかった。
しかも、安川加壽子氏の4枚組のCDでもあります。
CD4枚をすべてを聴いた感想は、
本当に「洗練」された演奏でありました。
1つ1つの音が絡め合って、
「洗練された」うねりになっています。
1969年から1971年にかけて録音された演奏ですが、
ドビュッシーのピアノ独奏曲が輝いています。
安川加壽子氏の研鑽に研鑽を積んだ演奏だからでしょう。
演奏家の演奏原理(哲学)を感じます。
このCDを聴いて、
コンサートで生の演奏を聴きたくなったのが本音です。
購入して本当によかった。
安川加壽子の遺産II
ラヴェル作品の出来が素晴らしい。「鏡」は聴いて決して損はしない。
「海原の小船」など、これほど立体的に音楽を構築した演奏が、他にあったろうか。まるで浮世絵のようだ。
「道化師の朝の歌」のリズム感は、なんとなく「酔っ払いの朝帰りの歌〜帰ったら母ちゃんの頭に角〜」という感じがしたが。
「なんじゃそら?」と思った方、是非お聴きあれ! 上手いぞ!!
「海原の小船」など、これほど立体的に音楽を構築した演奏が、他にあったろうか。まるで浮世絵のようだ。
「道化師の朝の歌」のリズム感は、なんとなく「酔っ払いの朝帰りの歌〜帰ったら母ちゃんの頭に角〜」という感じがしたが。
「なんじゃそら?」と思った方、是非お聴きあれ! 上手いぞ!!
翼のはえた指―評伝安川加壽子 (白水uブックス)
安川加壽子の人生を本にまとめたら、おもしろくないワケがない、と思いつつも、著者の労力には感心するばかりです。
ただ、安川加壽子が何をどう思っていたのかは、遺族と交流があったという割には伝わってこないもどかしさもあります。安川のピアニストとしての考え方など、門下生がたくさんいらっしゃる割には、ちょっと資料寄りで、人間寄りとは思えない部分もあります。
共著は無理にしても、例えば年齢的にも著者よりも安川加壽子と一緒に過ごした時間が長い井上二葉などにもっとインタビューするなどできなかったものなのでしょうか。
一部スポーツ競技や選手との比較・比喩がくどいとはいえ、よくも調べあげたと思います。あまりにも詳しいので、どうして安川加壽子は自分の子供をピアニストに育てなかったのだろうか、とか、子供とは何語で話していたのだろうか、と知りたくなる反面、やはり年齢的にも経歴的にも、そこまで安川とは濃密な時間を過ごしていなかった著者が残念でならない。親しすぎず、決してべたべたの愛弟子ではなかったからこそ書けた評伝だと思います。
よくぞ安川加壽子というピアニストが存在したことを本にして残してくださった、とファンとしては、感謝の念にたえません。
ただ、安川加壽子が何をどう思っていたのかは、遺族と交流があったという割には伝わってこないもどかしさもあります。安川のピアニストとしての考え方など、門下生がたくさんいらっしゃる割には、ちょっと資料寄りで、人間寄りとは思えない部分もあります。
共著は無理にしても、例えば年齢的にも著者よりも安川加壽子と一緒に過ごした時間が長い井上二葉などにもっとインタビューするなどできなかったものなのでしょうか。
一部スポーツ競技や選手との比較・比喩がくどいとはいえ、よくも調べあげたと思います。あまりにも詳しいので、どうして安川加壽子は自分の子供をピアニストに育てなかったのだろうか、とか、子供とは何語で話していたのだろうか、と知りたくなる反面、やはり年齢的にも経歴的にも、そこまで安川とは濃密な時間を過ごしていなかった著者が残念でならない。親しすぎず、決してべたべたの愛弟子ではなかったからこそ書けた評伝だと思います。
よくぞ安川加壽子というピアニストが存在したことを本にして残してくださった、とファンとしては、感謝の念にたえません。