TVアニメシリーズ「
攻殻機動隊Stand Alone Complex」のゲーム化第二弾。
攻殻機動隊SACについてまったく何も知らないとさすがにシナリオ等が楽しみにくいと思われる。
ゲームシステムは1人称視点シューティング(FPS)。日本ではまだなじみの薄い感があるが、FPSは海外では最も人気のあるジャンルといっても過言ではないほどで、日本でも「HALO」などは高い評価を受けている。慣れるまでは難しく感じるであろうが、ゲームシステムそのものの完成度は高い。ステージクリア型だが、過去のステージを何度でもプレイできたり、次にプレイするステージを選択できたりする点が嬉しい。
前作から比べると、・自立型戦闘ロボット「タチコマ」とプレイヤーのコンビでゲームが進む、・いつでも好きな時にタチコマに搭乗できる、・電脳ハック、光学迷彩といった攻殻ならではの行動を任意に行える、・タチコマの武装を原作にも登場した武器を含む多彩な武器で自由にカスタマイズできる、などなど、ファンには嬉しい「攻殻らしさ」が大量に盛り込まれている。
タチコマを待機させ隠密行動を行ったり、タチコマに搭乗して圧倒的な火力で突入したりと、シチュエーションに合わせた多彩な戦いが可能なのも魅力だ。
グラフィックも動きこそぎこちないがハイクオリティなものとなっており、3DCGではあるが原作の雰囲気が良く出ている。メニュー画面もかっこよく、全編通してフルボイスで、タチコマ達の会話など細かいイベントシーンが沢山入るのも嬉しい。操作感は決して良いとはいえないが、慣れればさほど気にはならないだろう。
しかし何より最大の欠点はロード時間。ミッション開始時などはともかく、ミッション中のエリア切り替えにさえ15~25秒ほどのロードが入る。これは致命的。実に残念である。