オリジナル・スタジオアルバムとしては実に９年ぶりとなる本作。前作である”journeyman"は８０年代以降の迷走を断ち切る力作であったが、"unplugged”や"from the cradle"そして”change the world"の成功を経て”アーティスト”として大きく成長した彼が満を持してリリースしたのが本作。外部ライターによる楽曲提供やカバー曲も多いclaptonだが、本作ではほぼ全編に渡って自作曲が並ぶ。

「父親としての自分」と、「自分にとっての父親」をダブルミーニングした（１）に始まり、失われた三年間（薬物中毒時代）を歌った（２）や亡き息子に歌う（６）等、自身の内面に迫った詞世界が胸を打つ。
音楽的には、プログラミングを多様した無機的なリズムトラックと生々しいボーカルが不思議なくらいに美しく調和しており、９０年代の最高傑作と言えるだろう。　
ギターに関して言えば派手さこそ無いものの、随所で素晴らしい演奏を聴かせてくれる。（１３）のソロは名演だ。

クラプトン本人をして「もっとも気に入っている作品の一つ」と言う本作。もっともっと評価されるべき作品だと思う。

最後まで引き込まれました。展開はあり得ないかも・・・と思いながらも、登場人物がみな葛藤しながら、とても真剣に人生を生きているドラマです。いつも相手の幸せを願って、心に残る場面がいくつもありました。プンホはとても素敵な人です。いい人に囲まれて、幸せな人生だと思います。これからもまた、見直したくなるとても素敵なドラマでした。

70年代以降、多くの楽器の音がコンピュータから発する音に取って代わられてきましたが、最近では人間の歌声も例外ではないです。これまでボーカロイドの声は機械的と認識されてますが、この作品ではそれが薄れ、まるで人が歌っているような初音ミクの声を作り上げてます！

細かく作り込まれた音はプロ意識の高さが感じられ、今後「ボーカロイドが人間の歌と肩を並べるのか？」という意味では、これまでの音楽の歴史を考えると重要作になる可能性を秘めたアルバムなのではないでしょうか。

楽曲についてはグレイテスト・アイドル【ジャケットイラスト:貞本義行】(初回限定盤)(DVD付)の方にたくさんレビューがありますが、最先端のエディットを駆使したアレンジでありながらも、80年代や90年代を意識した曲を収録しており、メロディーはその時の懐かしさを含んだ美しい旋律のものが多いです。ジャケットの貞本義行氏のイラストも含め、私のようにこの年代のカルチャーが好きな人にはたまらない1枚となるでしょう。

初回限定盤との違いはパッケージと付属DVDの収録曲数のようですが、ボーカロイド入門者や音楽のみで十分な人にはこちらの通常盤が良いと思います。