エースをねらえ!
今回の実写ドラマ版主題歌に、昔のテレビアニメ版オープニングテーマ(カヴァーですけど)を持ってきたのはちょっと意外。主演の上戸彩ファンだけではなく、そのお父さんお母さん世代へのアピールなのかな?大杉久美子が歌うオリジナル曲の方がいいよという人も多いでしょうけど、オリジナル曲のダイナミックなイントロのイメージを残しながら新しくアレンジされていて、これはこれで楽しく聴けると思います。聴きながら口ずさんだりしてね。まあ、どっちかって言うと、「エースをねらえ!」よりもカップリング曲の「eternity」の方が、HIROMIには似合ってる気がしますけど。
しかし、不思議なのは、このCDに使われているのが、なぜかドラマの写真や原作のイラストじゃなく、劇場アニメ版「エースをねらえ!」のイラストだってこと。HIROMIこと椛田千里の写真すらないんです。
しかし、不思議なのは、このCDに使われているのが、なぜかドラマの写真や原作のイラストじゃなく、劇場アニメ版「エースをねらえ!」のイラストだってこと。HIROMIこと椛田千里の写真すらないんです。
エースをねらえ! オリジナル・サウンドトラック
充実の内容。ずいぶん前、新番組予告に流れているのを聞いて度肝を抜かれた「白いテニスコートで」TV用ヴォーカルテイクwithフルコーラスの初収録!!! もう‘感激’以外に言葉もありません(テンポダウンのイントロから立ち上がるアレンジにもびっくりです!)。
ただ・・・ひとつだけ贅沢を言わせてもらうなら、特に番組前半、放課後のロッカールームシーンにいつも流れていた合唱部のコーラスと、喫茶店(withマキ)&レストラン(withコーチ)シーンで店内BGMとして2度使用された、男性ヴォーカルの洋楽ポップスについての言及も欲しいところでした。
ただ・・・ひとつだけ贅沢を言わせてもらうなら、特に番組前半、放課後のロッカールームシーンにいつも流れていた合唱部のコーラスと、喫茶店(withマキ)&レストラン(withコーチ)シーンで店内BGMとして2度使用された、男性ヴォーカルの洋楽ポップスについての言及も欲しいところでした。
エースをねらえ! 全10巻セット (ホーム社漫画文庫)
やっぱ、名作といわれるものには何かあるよね。中年になって、はじめて「エースをねらえ!」読んだ率直な感想。宗方の「特訓のつらさから魔球だのなんだのありえない技にあこがれないこと」って言葉は、「巨人の星」や「サインはV」の60年代との違いを端的に示している。ビンボーだったり肉体的ハンデだったりを克服するマジックとしての魔球が70年代には必要なくなってくる。「エースをねらえ!」は一億総中流時代のスポ根、本人に全くその自覚がない、フツーの家庭のフツーの子がスターに成り得るリアルが共感を呼ぶ。70年代ってのは、ヒーローもウルトラマンから仮面ライダーっていう等身大の時代だったし、それこそスタ誕、山口百恵、PLの時代だった訳で。
それと、一見、恋愛のスパイスで男と女の物語のように見せて、その実は、先輩後輩であり、ライバルであり、ダブルスではパートナーであり、恋敵であり...っていう、岡ひろみとお蝶夫人だったり、宗方と桂だったり、っていう女と女、男と男の物語、あるいは女が男を越えていく女対男の物語だったりするんだよな。あとは育てられたものが、今度は育てる側に回るっていう人と人の縁、つながり、絆の物語。
「いいか勝敗をわけるのはいつでもたった1球だ だがプレイしているときはどれがその1球かわからない」とか、名文句も多し。あと、当時の日本のスポーツ状況、テニス界の史料的価値って点でも評価できる。水分補給せずに塩粒齧ったり、うさぎ跳びしたりなんていうスポーツ科学前史だったり、一方でパワーテニスの萌芽だったり、ボルグ、エバートって新星の登場だったり。クリスマスっていえばイブじゃなくて25日がメインだったり、500円札や魚鳥木、「お代はロハ」なんて風俗、言葉も懐かしいなぁ。
これは、忘れた頃にまた読んでも絶対楽しめる作品ですね。
それと、一見、恋愛のスパイスで男と女の物語のように見せて、その実は、先輩後輩であり、ライバルであり、ダブルスではパートナーであり、恋敵であり...っていう、岡ひろみとお蝶夫人だったり、宗方と桂だったり、っていう女と女、男と男の物語、あるいは女が男を越えていく女対男の物語だったりするんだよな。あとは育てられたものが、今度は育てる側に回るっていう人と人の縁、つながり、絆の物語。
「いいか勝敗をわけるのはいつでもたった1球だ だがプレイしているときはどれがその1球かわからない」とか、名文句も多し。あと、当時の日本のスポーツ状況、テニス界の史料的価値って点でも評価できる。水分補給せずに塩粒齧ったり、うさぎ跳びしたりなんていうスポーツ科学前史だったり、一方でパワーテニスの萌芽だったり、ボルグ、エバートって新星の登場だったり。クリスマスっていえばイブじゃなくて25日がメインだったり、500円札や魚鳥木、「お代はロハ」なんて風俗、言葉も懐かしいなぁ。
これは、忘れた頃にまた読んでも絶対楽しめる作品ですね。