あの子を探して [DVD]
多分、監督が映画を撮るとき、それが娯楽であることを意識した上で表現
したいものをどう伝えるか苦労をしているのだと思う。
この映画を見て感じたのは、'小平ー江沢民と続いた中国の改革開放の中
だからできた映画(四人組の時代なら、体制翼賛・革命中国は素晴らしい
の大合唱だったから)で、しかし、またその改革開放路線が中国に何をもたら
しているのか、監督が心に感じる変化しつつある国と人を切り取って
「今をあなたはどう思うのか」と提起しているのではないか。
具体的には、経済の発展・貨幣経済の地方農村への波及がもたらしている
社会変化へ、監督の深い思い。
「現金」至上主義が13歳の主人公を「50元」の代用教員にし(こんな僻地には
先生もこない・・村長の嘆き)、11歳の子供が都会への出稼ぎで、一日
「2元」の収入を得て、寡婦の病弱の母の為に働く現実。
社会主義経済下では、老人・子供・寡婦は大切にされているというのがス
ローガンだったし、教育重視の政策が行なわれているはずなのに年間一千
万人の貧しさからの退学者。
でも、この映画は単純に中国の経済発展「光と陰」に終わっているのでは
ない。退学者の15%がいろんな人々の支援と協力で復学している(映画
もそうだが)こと、国民一人一人が自立していくことと、互助の精神で、
もっともっと良い環境・国にしようと語りかけているのだと思う。
振りかえって日本は?
したいものをどう伝えるか苦労をしているのだと思う。
この映画を見て感じたのは、'小平ー江沢民と続いた中国の改革開放の中
だからできた映画(四人組の時代なら、体制翼賛・革命中国は素晴らしい
の大合唱だったから)で、しかし、またその改革開放路線が中国に何をもたら
しているのか、監督が心に感じる変化しつつある国と人を切り取って
「今をあなたはどう思うのか」と提起しているのではないか。
具体的には、経済の発展・貨幣経済の地方農村への波及がもたらしている
社会変化へ、監督の深い思い。
「現金」至上主義が13歳の主人公を「50元」の代用教員にし(こんな僻地には
先生もこない・・村長の嘆き)、11歳の子供が都会への出稼ぎで、一日
「2元」の収入を得て、寡婦の病弱の母の為に働く現実。
社会主義経済下では、老人・子供・寡婦は大切にされているというのがス
ローガンだったし、教育重視の政策が行なわれているはずなのに年間一千
万人の貧しさからの退学者。
でも、この映画は単純に中国の経済発展「光と陰」に終わっているのでは
ない。退学者の15%がいろんな人々の支援と協力で復学している(映画
もそうだが)こと、国民一人一人が自立していくことと、互助の精神で、
もっともっと良い環境・国にしようと語りかけているのだと思う。
振りかえって日本は?
「初恋のきた道/あの子を探して」オリジナル・サウンドトラック
ほぼ同じ曲のアレンジが大多数ですが、はずれが無い。また何度聞いても飽きない、数少ないサントラです。映画の素晴らしい映像、世界観が浮かび上がり、感動が蘇ります。この映画を見て感動した方はもちろん、音楽による癒しを求めている方にもぴったりだと思います。全編で笛など中国の楽器が使われていることも魅力です。
あの子を探して [DVD]
実は私はこの作品はゼミの授業中に見ました。
なので一人で見たときの感想とは少し違うかもしれません。
内容は中国のすっごい農村で13〜4才の少女が
臨時教師として雇われる。最初はお金のためと
割り切って教師として働くが、生徒の中の一人が、
家庭の事情で出稼ぎに出なければいけなくなる。
賃金をもらうためには全生徒が正式の先生が
帰ってくるまで出席していることである。
そこで、彼女は行ったこともない大都会へ
一生徒を探す旅に出る。
最初は淡々としていてうぅ〜んという感じだったが
彼女の生徒への思いが変わり始めた頃
段々私の気持ちも変わって来ました。
授業なのに危うく泣くところでした。
普段見てる映画と違って恋や愛はないけれど
何か心に残る作品だと感じました。
なので一人で見たときの感想とは少し違うかもしれません。
内容は中国のすっごい農村で13〜4才の少女が
臨時教師として雇われる。最初はお金のためと
割り切って教師として働くが、生徒の中の一人が、
家庭の事情で出稼ぎに出なければいけなくなる。
賃金をもらうためには全生徒が正式の先生が
帰ってくるまで出席していることである。
そこで、彼女は行ったこともない大都会へ
一生徒を探す旅に出る。
最初は淡々としていてうぅ〜んという感じだったが
彼女の生徒への思いが変わり始めた頃
段々私の気持ちも変わって来ました。
授業なのに危うく泣くところでした。
普段見てる映画と違って恋や愛はないけれど
何か心に残る作品だと感じました。
あの子を探して【字幕版】 [VHS]
おもしろかったのは、代用教員であるミンジがまるでやる気のない先生だというところです。ミンジは報奨金ゲットのために生徒の未来や将来も考えずに一途に行動する、そのしたたかさと自己チューのところが現代中国を象徴しているなーと思いました。そして、その表情がまた独特なのです。可愛くない、素直じゃない、目つきが悪い、能力がない、短気である、とまあ、さんざんないわれ方ですが、映画はこのミンジのキャラでなければおもしろくはならなかったはずです。タイトルからして、迷子探しの「お涙頂戴」モノかと思っていたので、この予想外の設定には思わず引き込まれました。そして、とうとう、ミンジのTV出演の場面には、ムググッときたのです。それもこれも、ミンジの要領悪すぎの3日間がミンジのこぼれる涙でカタルシスとなり、その涙に呼応する迷子のホエクーの表情がものすごかったからです。現代日本では絶滅したホエクー的少年は、まだ、中国にはいるのですね。寄付金まで手にして帰村するくだりにはやや戸惑いを覚えましたが、エンディングのチョーク一文字の場面は、非漢字文化圏(ヴェネチア)の人間にとっては神秘的な感動すらあったでしょうね。