哀愁のメモワール【字幕版】 [VHS]
心の中の湖に今後10年ほどは沈めておきたいような作品。男女の愛の形はさまざまといえ、切なすぎて胸がずきずき痛んだ…というより”ぐるじい~やめてえ~っ”て感じ、ラストは信じられない(はぁ……)男女の愛をこれほど残酷に描いた作品が他にあるだろうか?(多分あるだろうけど私は知らない)。
小さな田舎町、愛の無い結婚生活を送る夫婦、夫のイーサンは、妻ゼーナの従姉妹マッティ(パトリシア・アークウェット)の妻とは対象的な明るさに惹かれ、親しみが恋に。閉鎖的で抑圧的で逃げ場もないような環境に生きる男女の姿は悲劇的に見える。自由な現代に生まれた事を感謝するほどだ。二人の女性の間で揺れ苦悩する男をリーアム・ニーソンが見事な演技を見せてくれた、彼が大スター”リーアム・ニーソン”であることを忘れる。パトリシア・アークウエットもこれまた見事だ、最後になってやっと彼女と気が付くくらいの田舎娘の化けようなのだ。妻役のジョアン・アレン!彼女はこういう役柄が得意?なのか色気もそっけもない愛の無い女になりきっている、(そりゃあっあんた夫に浮気されてもしょーがないよってな感じ)、映画「クルーシブル」でも夫に浮気される農婦役、どちらも昔のマサチューセッツ州が舞台。演技派3人には唸った、というよりうなされた!恐い!ラストはタッソーろう人形館かロンドン・ダンジョン?ぎょえ~と叫び声をあげそう。
美しく冷たい雪原でそり遊びをする二人の姿は印象深い、別れを前に苦悶と悲しみを隠しわずかなひとときを喜びに代えようとする、帰路に立たされた二人の選択、それ以上に選択の余地の無い運命が待ち構えている。愛は残酷だ、人生は理不尽だ、美しい物は自然だけか…といろいろ語りたくなる。
小さな田舎町、愛の無い結婚生活を送る夫婦、夫のイーサンは、妻ゼーナの従姉妹マッティ(パトリシア・アークウェット)の妻とは対象的な明るさに惹かれ、親しみが恋に。閉鎖的で抑圧的で逃げ場もないような環境に生きる男女の姿は悲劇的に見える。自由な現代に生まれた事を感謝するほどだ。二人の女性の間で揺れ苦悩する男をリーアム・ニーソンが見事な演技を見せてくれた、彼が大スター”リーアム・ニーソン”であることを忘れる。パトリシア・アークウエットもこれまた見事だ、最後になってやっと彼女と気が付くくらいの田舎娘の化けようなのだ。妻役のジョアン・アレン!彼女はこういう役柄が得意?なのか色気もそっけもない愛の無い女になりきっている、(そりゃあっあんた夫に浮気されてもしょーがないよってな感じ)、映画「クルーシブル」でも夫に浮気される農婦役、どちらも昔のマサチューセッツ州が舞台。演技派3人には唸った、というよりうなされた!恐い!ラストはタッソーろう人形館かロンドン・ダンジョン?ぎょえ~と叫び声をあげそう。
美しく冷たい雪原でそり遊びをする二人の姿は印象深い、別れを前に苦悶と悲しみを隠しわずかなひとときを喜びに代えようとする、帰路に立たされた二人の選択、それ以上に選択の余地の無い運命が待ち構えている。愛は残酷だ、人生は理不尽だ、美しい物は自然だけか…といろいろ語りたくなる。
誰でもできるけれど、ごくわずかな人しか実行していない成功の法則 (2)
啓豪本はたくさんあります。
どれもが、「元気」が出る!は保障してくれますが、それ以上はありません。
その後の生活にも特に影響なく本は放置。
どうしてだろうと思ったら、具体的な指南がないからだと思いました。
本書はその点、他の啓豪本と違い、キチンと指南があります。
結論からいうと、ここに書かれているコトを些細な事から万事まで「意識する」ことが
この本の最大の効力を発揮するのではないかと思います。
特に「思い込みを疑う」という項目は常に意識してると自分がいかに「思い込み」で
物事を作用しているかわかります。
意識していくには時間がかかりますが、これが自分を変える一つだと学べる良書だと思います。
どれもが、「元気」が出る!は保障してくれますが、それ以上はありません。
その後の生活にも特に影響なく本は放置。
どうしてだろうと思ったら、具体的な指南がないからだと思いました。
本書はその点、他の啓豪本と違い、キチンと指南があります。
結論からいうと、ここに書かれているコトを些細な事から万事まで「意識する」ことが
この本の最大の効力を発揮するのではないかと思います。
特に「思い込みを疑う」という項目は常に意識してると自分がいかに「思い込み」で
物事を作用しているかわかります。
意識していくには時間がかかりますが、これが自分を変える一つだと学べる良書だと思います。
Sunshine Superman
はかない青春のひと時の思いをサイケデリックなサウンドに託したDONOVANの代表作。
ソウルフルにして憂鬱なヴォーカル、魔術のようにポップなメロディ・ライン、アシッドなエレクトリック・サウンドとノスタルジックなブラス/ストリングスが胸をうちます。
カラフルな午後の光を浴びて牧神と妖精が戯れるような幻想の世界はCARAVANのグレイとピンクやKING CRIMSONのファーストの原点にも思えます。名作ですね。
ソウルフルにして憂鬱なヴォーカル、魔術のようにポップなメロディ・ライン、アシッドなエレクトリック・サウンドとノスタルジックなブラス/ストリングスが胸をうちます。
カラフルな午後の光を浴びて牧神と妖精が戯れるような幻想の世界はCARAVANのグレイとピンクやKING CRIMSONのファーストの原点にも思えます。名作ですね。
映画パンフレット 「トラスト・ミー」監督ハル・ハートリー 出演エイドリアン・シェリー/マーティン・ドノヴァン
今でも、中古で買ったLDプレーヤーと19型の液晶TVで映画を観ることが時々ある。そこでよくかけるのが、輸入盤LDの「トラスト・ミー」。この映画、日本ではレンタルビデオのみのリリースで、アメリカでもDVDが既に絶版。近所の店には当然VHSなど置いているわけがなく、今や観る手段はこのLDのみ。何度も観ているのでセリフはある程度わかるが、ちゃんとした日本語訳も手元に残しておきたい、と思ったところにこのパンフレットを発見。劇場で観たのは、池袋で「シンプルメン」との2本立て(至福の組み合わせ!)だったので、初上映がシャンテ・シネだとは知らなかった。ここのパンフレットは本編のシナリオが採録されており、内容も充実しているので即購入。竹中直人氏の『私はこんな映画観ない方がよかった・・・!!!』というエッセイには思わず笑ってしまった。
「トラスト・ミー」は。親娘ゲンカのはずみで父親が急逝し、家を追い出された16歳のマリア(エイドリアン・シェリー)と、TV嫌いの電器技師マシュー(マーティン・ドノヴァン)の出会いを描いたボーイ・・・いやマシューは32歳の設定だから、マン・ミーツ・ガールの物語だ。ドラマが繰り広げられるのはせいぜい半径15キロくらいの範囲で、洒落たファッションも、男女の粋なセリフのやり取りもない。しかし、登場人物たちの不器用な生きかた、けれどもその中で他人との絆を求める姿に、ハートリーの優しい視線を感じずにはいられない。マリアの厚化粧から幕を開ける本作だが、そのマリアが、物語が進むに従い、すっぴんに眼鏡という出で立ちになっていき、それが実に美しい。これこそがハートリー映画の魅力だ。エンドロール前のラスト・ショットの凛々しさなど、ここ20年間で、この作品を超えるものなんて無いんじゃないかと思う。
ゴダールの影響とか、同じインディーズのジム・ジャームッシュなどと比較され語られるハートリーだが、彼が他の作家と決定的に違う点は、登場人物や物語も含めた映画そのものが、飾り気のない身近な人間性を感じさせるという点だ。そして、それゆえに彼の映画は愛おしい。フランスを代表する女優であるイザベル・ユペールは「トラスト・ミー」を観て大感激し、ハートリーに手紙を書いて、彼の4作目の長編となる「愛・アマチュア」のヒロイン役を演じているほどだ。
今の日本では、ハートリーの新作は劇場公開さえされず、「トラスト・ミー」をはじめとする代表作も、ビデオやこのパンフレットのように、“追憶”のような形でしか接することができない。いくらDVDやブルーレイが安価になっても、ハートリーの作品が、遠く離れた友人のように身近に存在しないというこの状況は、やっぱりどこか間違っている。ハートリー作品のDVD化を願ってやまない。
「トラスト・ミー」は。親娘ゲンカのはずみで父親が急逝し、家を追い出された16歳のマリア(エイドリアン・シェリー)と、TV嫌いの電器技師マシュー(マーティン・ドノヴァン)の出会いを描いたボーイ・・・いやマシューは32歳の設定だから、マン・ミーツ・ガールの物語だ。ドラマが繰り広げられるのはせいぜい半径15キロくらいの範囲で、洒落たファッションも、男女の粋なセリフのやり取りもない。しかし、登場人物たちの不器用な生きかた、けれどもその中で他人との絆を求める姿に、ハートリーの優しい視線を感じずにはいられない。マリアの厚化粧から幕を開ける本作だが、そのマリアが、物語が進むに従い、すっぴんに眼鏡という出で立ちになっていき、それが実に美しい。これこそがハートリー映画の魅力だ。エンドロール前のラスト・ショットの凛々しさなど、ここ20年間で、この作品を超えるものなんて無いんじゃないかと思う。
ゴダールの影響とか、同じインディーズのジム・ジャームッシュなどと比較され語られるハートリーだが、彼が他の作家と決定的に違う点は、登場人物や物語も含めた映画そのものが、飾り気のない身近な人間性を感じさせるという点だ。そして、それゆえに彼の映画は愛おしい。フランスを代表する女優であるイザベル・ユペールは「トラスト・ミー」を観て大感激し、ハートリーに手紙を書いて、彼の4作目の長編となる「愛・アマチュア」のヒロイン役を演じているほどだ。
今の日本では、ハートリーの新作は劇場公開さえされず、「トラスト・ミー」をはじめとする代表作も、ビデオやこのパンフレットのように、“追憶”のような形でしか接することができない。いくらDVDやブルーレイが安価になっても、ハートリーの作品が、遠く離れた友人のように身近に存在しないというこの状況は、やっぱりどこか間違っている。ハートリー作品のDVD化を願ってやまない。